“福山の雑草騎手”岡田、まだまだ伸び盛り

[ 2012年10月12日 06:00 ]

SJT本戦に駒を進めた福山の岡田祥嗣騎手

 【地方競馬です!!】今年からスーパージョッキーズトライアル(SJT)に新しく導入されたワイルドカード(WC)。そこを勝ち上がってSJT本戦に駒を進めた岡田祥嗣騎手(40=福山)が、5日に大井で行われた第1ステージを総合8位で通過した。WC優勝=12分の1、第1ステージ通過=14分の12の関門を次々と突破したいぶし銀は、自らを「雑草」と言う。

 00年から04年まで5年連続で福山リーディングを獲得。08年には福山所属として初めてJRAに参戦した。11日現在、地方通算1936勝と2000の大台も射程圏に入ってきた。福山を代表する騎手の1人といっていい実績の持ち主。それでも「SJTに出るのは凄い騎手ばかり。自分は“雑草魂”でここまできたので、各地のリーディングからいろんな技術を学びたい」と謙虚な姿勢を崩さない。

 11年前に初参戦した大井では「直線は長いしレースがタイト。あっという間に終わってしまい、厳しいと感じた」が、2度目の今回、11番人気を5着に押し上げる好騎乗を見せた。SJT第2ステージ(19日)が行われる佐賀は、00年に第10回アラブ大賞典を制した思い出の地。「優勝を狙うのはもちろん、楽しみながら何かをつかめたらいい」。福山の“雑草”はまだまだ伸び盛りだ。(秋田 麻由子)

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