【秋華賞】スザンナ一変!福永、偉業阻止へ闘志

[ 2012年10月12日 06:00 ]

<秋華賞>CWコースで、福永を背に追い切るメイショウスザンナ

 【G1ドキュメント=11日】逆転候補はいないのか。次々と追い切られる秋華賞組の中に、坂田がピンと来た馬がいた。CWコース、福永を背にしたメイショウスザンナ。ケイエスキングオー(4歳500万)を追走し、体全体を使った伸びやかな走りで、グッと前へ。勢い十分に2馬身先着した。6F82秒1、1Fは12秒1と動いた。

 思わず高橋忠師のもとへと駆け寄った。「いい動きだった。春と比べて、随分と力を付けている」。予想通り好感触だった。

 前走・紫苑S(10着)は直線で前が詰まるロス。休み明けにしては2キロ減(448キロ)と馬体も寂しく映った。「函館からの長距離輸送で大幅に馬体が減ってしまった」と指揮官。「今回は460キロ程度で出せるんじゃないか」と変わり身を強調した。

 2週連続で騎乗した新コンビの福永は「先週より、だいぶ良くなった。体の使い方がいいし乗りやすい」と笑顔。高橋忠師も「鞍上は馬の性格をもう分かってくれている。うまくさばいて流れに乗れれば、前走とは違う競馬を見せられる」と、全権を委任する構えだ。

 「スタートがいいし、内枠でも引いて、うまく立ち回ることができれば」と、既に具体的なイメージを描く福永。ジェンティルドンナは3冠濃厚?との声にも「運も必要だから」。シンプルなコメントの中に、偉業阻止への闘志が見えた。

 

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2012年10月12日のニュース