【オークス】相沢師、アイスで13年ぶり戴冠へ

[ 2012年5月17日 06:00 ]

<オークス>ウッドチップコースで追い切るアイスフォーリス

 【G1ドキュメント=16日】午前6時、美浦トレセンの気温は既に20度に上昇。真夏のような日差しを浴び、寺下は汗ばみながら記者席にたどり着いた。角馬場にいる奇妙なカラーリングの馬が目に留まった。白く輝く芦毛の馬体に緑色のメンコ(覆面)。アイスフォーリスだ。松岡を背にWコースへ。外ラチ沿いを馬なりのまま軽快に流してラスト1F12秒9。追い切り後、スタンド前で相沢師を直撃した。

 「動きは良かったね。この中間はカイバもしっかり食べているし、落ち着きがある。具合は本当にいい」。指揮官から笑みがこぼれた。前走のフローラS2着で出走権をゲットして迎える大一番。「もともとオークス向きと言っていたし、距離が延びるのはいい」。続けて「あれから何年たつんだっけ?開業2年目だったのは覚えているんだが…。干支(えと)が一回りしたから、13年前だな」

 99年のオークス。相沢師はウメノファイバーでG1初制覇。「桜花賞は6着だったが馬場が合わなかった。東京は重賞を2勝していたし、変わり身はあるかなと」。それ以来G1制覇はないが、今年、厩舎は15勝を挙げ、目下関東リーディング首位。

 「この勢いはもう少し続きそう(笑い)。このあたりで大きいところを獲りたいね。力差はないと思っているし、チャンスはある」。先週のヴィクトリアMは芦毛馬ホエールキャプチャがV。来週のダービーにも芦毛の皐月賞馬がスタンバイ。芦毛馬のG1・3連勝の大偉業もある!?寺下は妄想を膨らませた。

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2012年5月17日のニュース