【ジャパンC】ローズキングダムの「右に馬作戦」

[ 2011年11月24日 06:00 ]

<ジャパンC>メンディザバルを背にローズキングダム(右)はアイアンラチェットと併せて追い切られる

 【G1ドキュメント・23日】G1週の水曜日はトレセンで有力馬の記者会見が行われる。が、栗東には有力馬がズラリ。朝一番でホワイトボードの会見予定を確かめた岡本はローズキングダムの名前がないのを見て「前年覇者でもないのか」と関西馬の層の厚さにあらためて驚がくした。

 確かに天皇賞・秋10着は負けすぎだが、今度は【3120】の2400メートル。1戦だけでは見限れない。坂路の調教師室に足を運び、追い切りを凝視した。

 追い切りは前走に続いて手綱を取るメンディザバルが騎乗。序盤はパートナーのアイアンラチェット(4歳500万)の真後ろにつけた。ところが、ローズは右に行きたがる。そこで鞍上は直線に向く際になかば強引にポジションをアイアンの左後ろに変えた。すると今度は真っすぐ走り、最後は楽に先着。馬なりとあって時計は4F54秒8~1F13秒1と目立たないが、引き揚げてきたメンディザバルは「ヒントを得られた」と満足げだった。

 振り返れば、天皇賞・秋のレース後は「何の兆候もなく、直線で突然走るのをやめてしまった」と不可解なコメントを残していたメンディザバル。この日は前走の敗因を確かめるとともに本番へのイメージを膨らませたに違いない。「右に行きたがる面があるが、右に馬を置くと真っすぐ走る。反応も良かったし、調子は良さそうだよ」。左回りの東京で右に馬を置くということは、イン強襲か?人気急落で一発狙いの騎乗も可能な今回、やはり怖い存在となりそうだ。

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2011年11月24日のニュース