レッドディザイア無念…2度目の鼻出血で引退

[ 2011年11月3日 06:00 ]

09年秋華賞を制し、レッドディザイアの鞍上で喜ぶ四位

 次週のエリザベス女王杯に出走予定だったレッドディザイア(牝5=松永幹)が2日の調教後に鼻出血を発症したため引退が決まった。1週前追い切りは坂路。4F51秒5の好タイムをマークして順調さをアピールしたが、異変はその直後に起きた。鼻出血だ。昨年の宝塚記念前にも鼻出血で同レースを回避した経緯があり、今回で2度目。オーナーサイドと急きょ電話で話し合い、現役生活に終止符を打つことになった。

 レッドディザイアは09年の秋華賞でブエナビスタを倒してG1初制覇。翌年はドバイでG2を勝ち、秋には米国に遠征するなど海外でも活躍。今年は復帰戦の札幌記念で3着と上々の走り。天皇賞・秋への出走を目指していたが、無念の除外。エリザベス女王杯に目標を切り替えた矢先のアクシデントだった。数日間、厩舎で様子を見てから栗東を離れることになるもよう。来春からは社台ファームで繁殖生活を送る。

 ▼松永幹師 G1の大舞台で走る姿をまだ見たかったし、ファンにも見せたかった。こういう形で終わることになって残念。厩舎の初のG1馬。その後もドバイでG2を勝ったし、米・ブリーダーズカップデーに出走するなんて一生あるか、ないかの経験をさせてもらった。感謝の気持ちしかない。

 ◆レッドディザイア 父マンハッタンカフェ 母グレイトサンライズ(母の父カーリアン)牝5歳 栗東・松永幹厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績14戦4勝(うち海外4戦1勝)総獲得賞金3億6046万8800円(海外含む)

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