【AR共和国杯】カリバーン絶好!僚馬置き去り!

[ 2011年11月3日 06:00 ]

<アルゼンチン共和国杯>エジソン(左)と併せ追い切るカリバーン

 東京メーン・アルゼンチン共和国杯の最終追いでカリバーンが絶好の動きを披露した。これが転厩初戦となるが、中間の調整は順調そのもの。同じ鹿戸雄厩舎で、08年にアルゼンチン共和国杯→ジャパンCを連勝したスクリーンヒーローに続く期待が膨らむ。

 父デュランダル譲りの切れ味で併走馬を置き去りにした。重賞初Vを狙うカリバーンは、Wコースでエジソン(5歳1600万)の3馬身後方からスタート。直線で内から楽に並びかけると、手綱を取った蛯名が軽く仕掛けた。その瞬間、グンと反応して一気に抜き去っていく。いっぱいに追われたパートナーに楽に2馬身先着。引き揚げてきた蛯名が感触を口にする。「だいぶ持ち直してきたかな。力は出せる状態だと思う。でもいい頃は本当に良かったからね。その時と比べると…」

 河野厩舎の解散に伴い、鹿戸雄厩舎からの再出発となるが、蛯名は以前から手綱を取り、この馬のことは知り尽くしている。昨秋の1000万→1600万を連勝した当時を知っているだけに、鞍上は今回も慎重な姿勢を見せた。「当時は間隔を空けながら経験を積み上げていった。でもこのクラスになると、レースに合わせて使うしかないからね」

 それでも、舞台が東京に替わるのは間違いなくプラスだ。年明けの白富士Sでは、リディルなど後の重賞勝ち馬をねじ伏せた。未経験となる2500メートルの距離さえこなせれば、重賞タイトルは見えてくる。蛯名は「中山なら2200メートルでもごまかしながら走れるけど、東京のこの距離でどうかだね。でも掛かったりするタイプじゃないからね。ハンデ差を生かしてどこまでやれるか」と期待を込めた。

 鹿戸雄厩舎&蛯名のコンビは、08年にスクリーンヒーローでこのレースを制している。その勢いに乗って続くジャパンC(デムーロ騎乗)を9番人気で優勝。師は「ここで賞金を加算してG1に行ければ。当時の再現ができればいいね」と力強く締めくくった。

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2011年11月3日のニュース