【日本選手権】高橋貢、絶好2枠で“圧倒態勢”

[ 2011年11月2日 06:00 ]

コースを試走する選手たち

 船橋オートのSG「第43回日本選手権」は、2日に開幕する。オープンで争われる5日間だけに、スタート力と先行力が勝負の分かれ目となりそう。初日は10~12R「選抜予選」をメーンに争われるが、最終12Rには今年SG3Vを目指す高橋貢(40=伊勢崎)が絶好の2枠で登場。前節の地元G1ムーンライトCCで優勝とリズム面も申し分なく、初日から圧倒的な走りを見せつける。

 地元G1を制して乗り込んできた高橋貢は「(伊勢崎G1の)優勝戦はタイヤが良かった」と勝因を説明した。ただし、エンジン面に関しては「中間からのトルクが物足りない」と課題を残している様子。「リングを交換した。エンジンは悪くないと思うけど、特に目立つというわけでもない」と好調な近況と裏腹にコメントは慎重だった。

 それでも、今年のSGで高橋貢は3着以下がゼロと驚異的な結果を残している。2月の伊勢崎全日本選抜は自身2回目となる完全Vを達成。続く5月の川口オールスターでは(1)(2)(1)[1](1)であっさりSG連覇。そして9月の伊勢崎オートGPでは、雨走路の優勝戦こそ金子大輔にSG初Vをさらわれたものの(1)(1)(1)[2](2)。15走して12勝2着3回の実績は、まさに“王者”の面目躍如といったところだ。

 「まずは優勝戦に残ることを第一に考えていきたい」と慌てず騒がずのスタンスで臨む高橋貢が、いきなり底力を発揮する。

 全国からスピード自慢が集結しただけあって、前検日の練習から早くも熱気に包まれていた。10月の当地G1オート祭を制した浦田は、エンジン状態も良好でロッカーでは余裕の表情をのぞかせていた。迎え撃つ地元勢は、前年覇者の永井をはじめ中村、池田、片平ら強力布陣がスタンバイ。さらに、SG連覇を目指す金子、近況タイムが優秀な早川、10月の当地G1オート祭で抜群のパワーに仕上げて優出3着の高橋義ら29期勢の勢いも侮れない。

続きを表示

2011年11月2日のニュース