“プロ意識”芽生えた高野誠 1勝の重み胸に前進

[ 2011年10月7日 06:00 ]

今後の更なる活躍を誓った高野誠毅騎手

地方競馬です!!

 同じ1勝でも、その重みは人それぞれ。高野誠毅騎手(27=大井・庄子連)にとって9月25日の大井6Rで挙げた勝利はどんな1勝だったのだろうか。

 デビューから8年。初めて技術研さんのため、他地区に活動の場を求めた。5月1日から7月31日までの3カ月間、笠松競馬で騎乗。南関に戻って初めての勝利が9月25日だった。「勝ったのはうれしい。でも、実はこれが今年の南関初勝利。もっと頑張らなきゃいけないですよね」と騎手仲間から次々とかかる祝福の声に少し困ったような笑顔で答えた。

 笠松では、騎手としての心構えについてあらためて学ぶことが多かった。「騎手はいつも誰かに見られている。調教の格好ひとつとってもプロとしてきちんとしなければいけないと教えられた」。今まで使っていた破れたジーンズを捨てた。「道具もヘルメットからブーツまで全て新調しました」。身だしなみを整えたからといって勝ち星が増えるわけではないが、競馬に対する意識を変えるために必要なことだった。

 南関に戻って2カ月半。「やはりこっちは厳しいけど、笠松に行ったことが無駄にならないよう頑張りたい」。1勝の重みをかみしめて、また1歩ずつ前に進む決意を口にした。(秋田 麻由子)

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2011年10月7日のニュース