【毎日王冠】ダーク＆リアル“一騎打ち”デモ

＜毎日王冠＞併せ追い切るリアルインパクト（左）とダークシャドウ（右）。真ん中はサイオン

　東京日曜メーンの毎日王冠では堀厩舎のダークシャドウ、リアルインパクトが併せ馬で軽快な動き。昨年のアリゼオに続く連覇をもくろむ。

　連覇を狙う堀厩舎のダークシャドウ、リアルインパクト２頭が併せ馬で火花を散らした。道中はダーク、サイオン（５歳１６００万）、リアルの順で隊列を組み、２馬身の間隔を保って最終コーナーへ。

　直線入り口で３頭が一瞬並ぶが、間に入ったサイオンの手応えが怪しくなり、最後は２頭の併せ馬。内リアルがしまい追われて懸命に食らいつくが、外ダークの手綱は抑えられたまま。先輩馬が余裕の半馬身先着でフィニッシュした。時計はダークが４Ｆ５２秒５～１Ｆ１３秒６、リアルは４Ｆ５１秒８～１Ｆ１３秒７。

　ダークに騎乗した橋本助手は「動きは良かったし、久々でも力を出せる状態で臨める」と好感触。大阪杯は凱旋門賞に挑戦したヒルノダムールと鼻差の２着。前走のエプソムＣは後続に２馬身半差をつける圧勝Ｖ。あらためてポテンシャルの高さを見せた。「前走後に放牧に出してリフレッシュできたしいい夏休みになった。函館に入ってから美浦に戻り、いい調整ができたよ。府中は実績がある（４戦４勝）しこのメンバーでも楽しみ」と確かな手応えを感じている。

　一方のリアルインパクトは３歳馬で初の安田記念Ｖ。「２歳時は体調面がしっかりしていなかったが、夏を休ませていい形で臨める。稽古では抜群の動きを見せているし、Ｇ１馬らしい雰囲気が出てきた」と橋本助手。昨年は３歳馬アリゼオで古馬を蹴散らした堀厩舎。秋競馬を大いに盛り上げてくれそうな２頭が、初戦から万全の態勢で始動する。