【全日本選手権】太田6年ぶりSG制覇へ視界良し

[ 2011年10月7日 06:00 ]

<全日本選手権>2日目を終え無傷3連勝の太田

 エースモーターで快進撃が続いている。初日ただ1人の連勝スタートを飾った太田和美(38=奈良)は、2日目11Rも差し切って土つかずの3連勝。得点率争いでトップを独走している。2連対率53%の看板機とコンビを組んでいるだけに、仕上がりは申し分なし。05年の同大会(津)以来6年ぶり5回目のSG制覇へ視界は良好だ。3日目12Rも制してひと足早く準優当確ランプを点灯させるか。

 エース機に天候の変化など関係なかった。降雨に見舞われた初日とは一転、2日目は青空が広がり気温も10度上昇。多くの選手が調整に苦しんだ。しかし、最高2連対率機50号を駆る太田は初日同様、パワー満点の動きを披露して11Rを圧勝。連勝を3に伸ばした。

 その舟足は、得点率4位タイにつけている峰が「太田さんは出てる。1人だけ動きが違った」と舌を巻くほど。もちろん、太田自身も「S練習から行き足が良かった。ペラを換えたが、いいエンジンなので調整が外れることはない。十分上位にある」と納得の表情だ。「あとはスタート勘」と課題は残っているが、この強力な行き足があれば多少の立ち遅れは問題なし。1号艇で臨む3日目12Rで4連勝を飾る公算が大きい。

 初日ドリーム戦を制した瓜生は、2日目12Rで今シリーズ2つ目の白星を獲得。6号艇だった前半6Rは1Mで行き場を失い最下位に終わったが、後半戦では賞金トップの貫禄を見せつけた。スリット近辺の行き足とターンしてからの出足が力強く、太田の最大のライバルとなりそうだ。

 このほかでは横西、原田、寺田、丸岡、篠崎が伸び上々。川崎、須藤、吉田の3人は出足や回り足が良く、実戦向きの仕上がりとなっている。対照的に動きが悪いのは白井と中村だ。白井はペラ交換を繰り返しているが、どのセッティングでも低調な気配。大きな整備をしないと厳しいだろう。中村はピット離れから劣勢で、コース取りから苦戦を強いられている状況だ。

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2011年10月7日のニュース