【南部杯】トラン鮮度No.1!心も体もリフレッシュ

[ 2011年10月4日 06:00 ]

 今週は変則3日間開催。東京だけ10日に3日目を行いメーンに交流G1南部杯が組まれている。例年は盛岡競馬場で行われるが、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手競馬を支援する日として東京での開催。ドバイワールドCで2着に激走したトランセンドが満を持して始動。自慢の逃げ脚を武器に、悠々と逃げ切った今年のフェブラリーSの再現を狙う。

 カレンチャンのスプリンターズS優勝に沸く安田厩舎。全休日も活気に満ちている。今週はドバイワールドC2着のトランセンドが復帰戦を迎える。安田師は「カレンチャンは“世界のロケットマン”を負かしたんだから、もう安田ワールド厩舎だね。今週も続きたい」と上機嫌で切り出した。

 トランセンドは6カ月半ぶりの実戦で、あくまで目標は先だ。とはいえ昨秋からJCダート、フェブラリーSとG12連勝。国内では“必勝”が求められる立場だ。指揮官もそれを強く意識したセリフを口にする。「今までは挑戦者だったが、チャンピオンに君臨したわけだからね。この秋はJBCを使ってJCダートが最大目標だが、ここも負けるわけにはいかない」

 有言実行できるだけの調教は積んできた。まだ暑さが本格化する前の7月3日に帰厩。暑い盛りに、3カ月以上も鍛え上げられてきた。「昨年は夏がこたえたけど、今年はスムーズ。馬体重も先週火曜に530キロだったのでレースでは520キロ台(フェブラリーSは514キロ)になると思う」

 速い追い切りは破格と言える20本もこなしてきた。1週前にはポリトラックコースで6F73秒9~1F12秒9の猛時計を叩き出した。超ハードメニューについて安田師は「攻めて攻めて耐え切って、そして強くなるタイプなんだよ。この馬は」と説明する。ドバイでの激走から半年、さらなる進化が見込める。

 ▽ドバイワールドCのVTR 舞台をナドアルシバからメイダンに移し、初めてオールウエザー馬場で施行された。好ダッシュの藤田騎乗トランセンドは13頭を引き連れマイペースの逃げ。出遅れたヴィクトワールピサが向正面から強引に仕掛け2番手に浮上。直線は2頭の一騎打ち。いったんはかわされたトランセンドだが、しぶとい粘りで半馬身差の2着。ブエナビスタは末脚不発で8着。

続きを表示

2011年10月4日のニュース