皇帝シンボリルドルフ死す…30歳、史上初の無敗三冠馬

[ 2011年10月4日 13:51 ]

1984年11月11日、菊花賞を制し、ファンの祝福に応えるシンボリルドルフと岡部幸雄騎手

 中央競馬で史上初めて無敗の三冠馬となるなど、G1通算7勝を挙げたシンボリルドルフが4日、千葉県成田市のシンボリ牧場で死亡した。30歳だった。死因は不明だが、ここ2、3日は体調を崩していたという。

 同馬は現役引退後、北海道門別町のシンボリ牧場にてけい養され、種牡馬引退後は日高町のシンボリ牧場へ。昨年1月には千葉に移動した。シンボリ牧場の和田孝弘代表は「この2、3日やや体調を崩していた。獣医師が栄養剤を投与するなどして様子を見守りましたが、残念ながら午前3時、眠るようにしてこの世を去りました」と話した。

 シンボリルドルフは岡部幸雄騎手とのコンビで1984年に皐月賞、日本ダービー、菊花賞のクラシック3冠を無敗のまま制覇。史上4頭目の三冠馬に輝いた後も同年暮れの有馬記念を優勝。85年も天皇賞・春、ジャパンカップ、有馬記念で勝利を重ね、G1通算7勝を挙げた。

 通算16戦13勝(海外含む)で86年に引退し、87年に競馬の殿堂入りした。種牡馬としてもダービー馬のトウカイテイオーなどを輩出した。

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