【女子王座決定戦】海野2度目戴冠へ視界良好

[ 2011年3月2日 06:00 ]

2度目の女王獲りを目指す海野ゆかり

 初日ドリームは日高逸子(49=福岡)がインを押し切り1番人気に応えた。3着に敗れたものの海野ゆかり(37=広島)が、ギア調整に正解。第17回大会(04年、多摩川)以来となる2度目の女王へ視界を広げ、2日目は4、12Rで主導権を握る。一般予選では山川美由紀(44=香川)、谷川里江(43=愛知)が2連勝の好スタートを切った。

 初日12Rドリームを終え、引き揚げてきた海野の表情が明るい。1Mは2コースの田口を抑え込みながらまくり差すも、外の三浦に角度を持ってまくり差されたため結果は3着。「1Mはいい感じで入れたが…」と少し悔しそうに振り返るが、調整の方向性は合っていたようだ。「ギア調整で戦えるレベルに持ってこられた。収穫はありました」と視界は良好。前検日に語っていた「ここはエンジンが出る」の言葉通り、早くも正解を出したもよう。

 2場所前の戸田優勝戦で切ったFの影響が気になるところだが「慣れてますから」と笑い飛ばし、ドリームでコンマ10の快ショットを披露。不安を一掃し、2日目は4、12Rで主導権を握る。

 日高がドリームを逃げ切り、山川、谷川が一般予選で連勝と初日は大御所が大暴れ。山川は6RでカドからS一気、後半11Rはイン速攻で2走ともに先行力で乗り切った印象。ゴールまで引き波とは無縁だったため、競り足は未知数。2コースが濃厚になる2日目12Rで真価が問われる。谷川は前半は行き足、後半は掛かりに合格点。ピット離れも上々で、その気になれば回り込むことも可能。

 ほかでは伸びで渡辺、出足では永井が目立っていた。

 注目の平山、平高“ひらっちコンビ”だが、平山は後半10Rでペラ交換が当たり1着。平高は1着発進も後半9Rで不良航法の減点7。明暗は分かれてしまったが、平高も上積みに成功しており「まだ挽回できます」と、強気。巻き返しに期待したい。

 

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2011年3月2日のニュース