【弥生賞】ショウナンマイティ勝ってG1本番へ

[ 2011年3月2日 06:00 ]

勝ってクラシック本番へ弾みをつけたいショウナンマイティ

 自慢の末脚がさく裂するか。皐月賞トライアルの弥生賞で重賞初制覇を狙うショウナンマイティが好気配だ。前走・若駒Sでは3着に惜敗したが、しっかり折り合って収穫ある内容。陣営も、主戦騎手・浜中もここを勝って本番へ、の青写真を描いている。

 粗削りな面はあっても、素材の良さは間違いなく一級品。力を評価されているからこそ、ショウナンマイティは高いレベルで戦い続ける。新馬→萩Sでデビュー2連勝を飾り、その後はラジオNIKKEI杯2歳S8着→前走・若駒S3着とクラシックを意識したローテーション。ここ2走、勝利に手が届いていないが収穫はあった。2走前に折り合い面の不安を露呈したものの、前走は道中しっかりためを利かせた走り。前有利の馬場もあって差し届かずの敗戦だったが与えられた課題をクリアし、あらためて力をアピールした。

 西原助手が近走を振り返る。「スタートが良過ぎるので2走前は外枠で前に壁をつくれなかったが前走みたいに壁をつくれば大丈夫。しっかり折り合っていたし、負けたけど強い内容だった」

 萩Sでは逃げ切り態勢に持ち込んだメイショウオオゾラを一瞬でかわしたように末脚の威力は文句なし。あり余るパワーとスピードをうまくコントロールできれば、これ以上ない武器になってくる。もともと脚力は非凡。1週前追いはCWコースで6F75秒6と破格の時計を刻んだ。「先週はジョッキーに乗ってもらって凄い時計で動いたけど、それでもケロッとしていた。力をつけているんでしょうね」と西原助手は手応えを明かす。

 コンビを組む浜中もパートナーにほれ込んでいる。「落ち着きがあったし余裕を持って走れていた」というのが1週前追いの感触。そして春に懸ける意気込みを伝えた。「初めて乗せてもらった時から魅力を感じていたし、力はトップクラスだと思っている。何としてもこの馬でダービーに行きたい。G1に向け、ここで弾みをつけたいですね」

 師匠・坂口大師が先週の競馬を最後に引退。フリーになった浜中にとって今週末は新たな1歩となる。「自分が頑張っているところを先生に見ていただけたら」と浜中。人馬ともに頂点を目指して11年クラシックロードを歩んでいく。

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2011年3月2日のニュース