【有馬記念】スリーロールス大一番へ上昇ムード!

[ 2009年12月26日 06:00 ]

 菊花賞馬スリーロールスが静かに闘志を燃やしている。栗東での最終調整となる25日は、まず逍遙(しょうよう)馬道でリフレッシュ。

 アップダウンの激しい森林コースでウオーミングアップを行い、角馬場で乗り運動。さらに、CWコースへ出て軽快なキャンターを2周こなした。軽めも、直前としては結構な運動量。意欲的なメニューは体調の良さの証だ。
 「(23日に)追い切った後から気合が入ってきた」。担当の永山調教厩務員の滑らかな口調からも好調ぶりが伝わってくる。「体に少し余裕があるが、輸送すれば理想的な体重になるはず。レース間隔が空いたことだけが気掛かりだけど、菊花賞の前と変わらない雰囲気だから」。菊花賞激走の疲れは抜け、再び上昇ムードで大一番を迎える。
 菊花賞が厩舎開業33年目でのG1初優勝となった武師は「気合が入りすぎて寝られないよ」と笑う。弱かった腰を強化する調教を積み重ね、眠っていた素質が秋以降に開花した。菊花賞→有馬記念を連勝した3歳馬と言えば、近年では95年マヤノトップガン、01年マンハッタンカフェが記憶に新しい。いずれも夏を境に急激に力をつけ、一気に頂点へと上り詰めた。スリーロールスも同じ。「こちらが思っている以上に成長している。上がり馬の強みを存分に発揮したいね」と期待は高まる一方だ。
 武師は、土曜“障害のグランプリ”J・G1中山大障害にもメルシーモンサン、メルシーエイタイムの2頭を送り込む。特にエイタイムは同レース4年連続連対中と、大障害コースは相性抜群だ。「調教をビシビシやれているし(2着の)昨年より自信がある」と、こちらも絶好調。2日連続で障害、平地のダブルG1制覇という快挙も夢ではない。

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2009年12月26日のニュース