大谷翔平が人気選手だから? 水原一平容疑者の不正送金 早期決着のワケは…何千もの記録を精査

[ 2024年4月12日 11:15 ]

会見で大谷(右)の通訳をする水原容疑者(2024年3月撮影)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)の元専属通訳で違法賭博問題と多額の窃盗によって球団から解雇された水原一平氏(39)について、米司法省は11日、銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。違法賭博の借金を返済するため、大谷選手の口座から胴元側に1600万ドル(約24億5千万円)以上を不正に送金したとされる。

 大谷が自分の口座から水原容疑者がお金を不正に引き出していたことを知ったのは、米報道などから韓国でのパドレスとの開幕戦が行われた3月20日の試合後とされる。その後、大谷の代理人が「大規模窃盗」として法的機関に捜査を要請した。

 違法賭博に関する捜査は同日以前から行われていたとみられるが、不正送金に関しては1カ月もたたずに当局が調べ上げ「大谷氏は本件における被害者と考えられます」とした。

 米連邦捜査当局の会見をテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)も報道。会見の中でカリフォルニア州中部地区連邦検事のE・マーティン・エストラーダ氏が質疑応答に応じ、今回の「銀行詐欺」の捜査にいたったきっかけについて「我々の地区だけでなく全国で違法ギャンブルの犯罪捜査が行われていました。その捜査線上に今回の銀行詐欺が浮上しました」と違法賭博の捜査に端を発していると説明した。

 その上で「なぜ、こんなに早く捜査結果が出たのか、大谷選手が人気選手だからか?」と記者が質問した。

 この問いにエストラーダ氏は「人々の関心が集まっていることは知っていました。何が起きたのか多くの疑問があったのでそれを突き止めたかったのです」と回答。「迅速に結果を出すことができましたが、徹底した捜査を行っていました。訴状を見ればわかりますが、何千ものコミュニケーション記録、銀行記録、電話記録も調べました。複数の関係者へ事情聴取も行いました」と続けた。

 実際に捜査当局が日本語を読める職員を派遣し、大谷と水原容疑者の間の数万件のテキストメッセージを精査したことも判明している。銀行の記録や水原容疑者とブックメーカー側とのやり取りも含めると、膨大な数の資料を1カ月足らずで精査したことになるが、早期決着には関心の高さもあったとみられる。

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