西野七瀬 ドラマ主演でポケモンゲーム熱上昇

[ 2023年10月13日 08:30 ]

ドラマとポケモンゲームについて楽しげに語った西野七瀬
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 【牧 元一の孤人焦点】俳優の西野七瀬(29)がテレビ東京系のドラマ「ポケットに冒険をつめこんで」(19日スタート、木曜深夜0・30)に主演する。ゲームソフト「ポケットモンスター」をテーマにしたオリジナル作品。主人公の赤城まどか(西野)が20年ぶりに携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」で「ポケットモンスター赤」をプレーしたことを機に成長していく物語だ。

 西野自身がポケモンファンで、ドラマの企画書を見た瞬間に出演を即決したという。

 「そのちょっと前に友だちとUSJでポケモンのパレードを見て、ポケモンはテンションが上がる!と思っていたんです。その時、友だちに『ポケモンの仕事をめっちゃしたい』と話したんですけど、私はガチなバトルがあるようなものはできないし、何か関われるようなものはないかな…と考えていました。そしたら、そのすぐ後にこのドラマの企画書を渡されて『えっ!?ちょっと待ってください』と言って、内容をよく読まずに『やります!』と答えました」

 西野は1994年5月生まれで、その約2年後の1996年2月に今回のドラマのテーマとなる「ポケットモンスター赤」と「ポケットモンスター緑」が発売された。

 「家族みんながゲーム好きで、家にゲームボーイとファミコンがありました。ポケモンゲームは小学生になる前かなった後、兄がクリアした『緑』や『クリスタルバージョン』(2000年)をやった記憶があって、私自身の初めてのゲームソフトが、クリスマスプレゼントにもらった『ルビー・サファイア』(2002年)だったんです。最近では『スカーレット・ヴァイオレット』(2022年)を久しぶりにがっつりやろうと思って買って、図鑑を埋めました。ポケモンは本当に楽しめます。音楽も好きですし、最近のストーリーは感動して泣けます」

 ドラマの主人公のまどかは広告代理店に勤務するクリエーター志向の女性。西野自身もアイドルグループ「乃木坂46」在籍中に将来の夢として「映像作りもやってみたい」と語るなど、もともとクリエーティブな仕事への関心が高い。

 「何かを作ることが好きなのは一緒かもしれないですね。ただ、まどかは自分の足で動いていろんな人に会って周りを変えていく感じですけど、私はそれは得意じゃなくて、オフィスで考えていたいという感じです。それに、まどかはポケモンをやって息抜きするのと同時に、抱えている問題のことも考えているので、なかなか器用だなと思います。私は100対0でゲームを楽しみたいと思ってしまいます」

 とはいえ、最近の映画「シン・仮面ライダー」(今年3月公開)のハチオーグやドラマ「Dr.チョコレート」(今年4月~6月放送)の新聞記者などの役と比べ、最も本人に近いキャラクターの印象が強い。

 「確かに、いちばん自分に近いかもしれません。現場に入る時も『よし、自分の中にまどかを入れよう』という感じはなくて、カメラの前に行くと自然にまどかになっている感じでした。今回はドラマの中にポケモンゲームが組み込まれていることも安心材料として大きかったです。自分が全力で主人公感を出さなくても成立しそうな気がしました。ただ、私自身はゲームをやっている時、まどかのようなリアクションはしませんよ。レアなものを見つけた時はちょっとだけ『あっ』とはなりますけど、基本的にずっと無言、黙々とやっています」

 物語の随所にポケモンゲームの魅力が盛り込まれているところがこのドラマの大きな見どころだ。

 「ゲームにライバルの存在があるように、このドラマにもライバルの存在があります。別の広告代理店に勤める幼なじみの美登里役を内田理央さんが演じていて、ゲームでライバルが急に現れるように美登里も急に現れます。ゲームをやっている時、プレーヤーとしてはライバルが急に現れると、ちょっとずるい!と思うんですけど、その感じがドラマにもあって、そこが面白いです」

 今回のドラマ主演で自身のポケモンゲーム熱がさらに高まったようだ。

 「初代をちゃんとやろうと思って自分で買ったんです。画面が小さくて明るくならないので暗い場所ではできない。昔のポケモンは走れないので自転車とかを手に入れるまではゆっくり歩かないといけない。戦ったポケモンにしか経験値が入らないのでレベルを上げるのがかなり大変です。最近のものより難しいところもありますが、その良さもあります。『ソード・シールド』(2019年)も買ってあるし、最新のダウンロードコンテンツもあるので、今は、やるゲームが三つたまっています。このドラマが放送されている間も私はずっとゲームをしていると思います」

 西野七瀬の深い愛情を感じさせる作品になるのは間違いない。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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