ジャニーズ問題 外資も反応 P&Gは行動計画提示要請 タレント起用「取り組みの内容、成果基づき判断」

[ 2023年9月8日 17:55 ]

ジャニーズ事務所
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 ジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長の性加害問題を巡り、所属タレントをイメージキャラクターとして起用している国内企業が見直しや契約終了を決める中、外資系企業も反応した。

 世界最大の消費財メーカーで米国に本社を置く「P&G」の日本法人「P&Gジャパン」は8日、スポニチの取材に対し「まず第一に、P&Gはすべての外部ビジネスパートナーに対して、当社と同様の高い倫理基準のもと事業を運営することを求めています。このたびの調査報告書および記者会見の内容は誠に遺憾であり非常に重く受け止めるとともに、ジャニーズ事務所には被害者の救済を第一優先に、さらに再発防止のために必要な体制構築に向けた具体的な行動計画を求めるべく働きかけております」とした。

 その上で「当社は、ジャニーズ事務所に行動計画の詳細を提示するよう強く求めており、今後もその実行の推移を厳しく注視して参ります。今後のジャニーズ事務所のタレント起用に関しては、一連の取り組みの内容及び成果に基づいて判断する所存です」と今後の動きを注視していくとした。

 国内では、日本航空や東京海上日動火災保険に続き、「Snow Man」を「ミンティア」のイメージキャラクターに起用するなどしているアサヒグループホールディングスは8日、スポニチアネックスの取材に対し、「人権方針に反する」として契約の終了を発表した。

 今年3月に英BBCのドキュメンタリー番組で取り上げられ、4月に元ジャニーズJr.で歌手のカウアン・オカモトが会見で性被害を受けたと主張したことで大きな注目が集まった性加害問題。この問題の調査をしていた外部専門家による「再発防止特別チーム」の調査報告書が8月末に公開され、調査結果を受け事務所側は7日に会見を行い、再建へ向け藤島ジュリー景子社長の退任と、少年隊の東山紀之の新社長就任を発表した。

 会見を行う以前から各企業は、所属タレントを起用したCMの公開延期や、CMキャラクターの変更など対応に着手。会見翌日には、嵐の相葉雅紀をイメージキャラクターに起用している東京海上日動火災保険が、同事務所との広告契約の解除を検討していると明らかにした。「嵐」を広告に起用していた日本航空も「適切な対応が取られるまでの間、広告への起用を見送る」と表明するなど、スポンサー企業からは性加害の事実に厳しい見方が相次いだ。

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