堂本光一 羽生結弦さんの舞う姿に「人生が表れていた」 NHKEテレ「スイッチインタビュー」で対談

[ 2023年9月6日 04:00 ]

微笑むKinKi Kidsの堂本光一(左)と羽生結弦さん
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 KinKi Kidsの堂本光一(44)とプロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(28)が初対談した。NHKEテレ「スイッチインタビュー」(金曜後9・30)で10月6日から3週にわたり放送される。

 主演のSHOCKシリーズを1986回上演。日本演劇界における同一演目のミュージカル単独主演記録を更新し続ける光一と、フィギュアスケート男子で五輪連覇してプロ転向後も飽くなき探求を続ける羽生さんの対面。光一は「一つの生き方の提示が羽生さんの言葉に表れていた。受け取ってもらえるエールがたくさんある」と熱く語った。

 【堂本光一に聞く】

 ――羽生結弦さんと対談をしたいと思ったきっかけは?

 「今回この(番組の)お話を頂いたときに、誰の話を聞きたいかな?と思ったときに、浮かんだのが羽生さんでした。もちろん自分がやっている仕事と比べてしまうのは失礼にあたるかもしれないけど、スポーツ選手なんだけど、体の表現をすることに点数をつけられていた。プロに転向されて、今はそうじゃない。頂点を極めた人で、自分自身の向き合い方などを、ご本人の口から聞きたかったのが一番です」

 ――フィギュアスケートに興味があると伺いました。

 「フィギュアスケート自体、テレビで放送されていれば見る感じでしたね。全然にわかですけど」

 ――通じ合うというか、お互いに同じ何かを感じた?

 「通じ合うと言ったら凄く失礼に当たるかなと思うし、本当に今話している以上のたくさんのご苦労だとかをしてらっしゃるんだろうなと思います。もしかしたら羽生さんが凄く僕に合わせてくださっているところもあるかもしれない。共感と言ったら凄く失礼かもしれないけど、共感できる部分があるというのが自分の中で矛盾しちゃって、凄く勉強になりますね」

 ――ご自身と羽生さんの共通点はどのようなところにありますでしょうか。

 「ケガも、つらいこともそこを乗り越えられる、乗り越えようとする強さを持ってらっしゃる。その強さを俺が持っているわけじゃなく、そこに共感する。自分もそうでありたいと思っているから、そう感じました」

 ――何か一つのことを突き詰めた同士じゃないと分からないものがあるのでしょうか。

 「こうやって話をしていて、言葉にして聞かないといけないし、テレビだと言わないといけないし、聞かないといけないし、答えないといけない。だけど、もう羽生さんは表現者だから言葉じゃないんですよ。だからそれを言葉にすると、何か誤解を生んで伝わってしまうこともあるし、きっとそれすらも分かっていてお話ししてくださっているんだろうなと。今回お話聞きたいと思ったけど、なんかそれすらもやぼに思えてくるほど、あの人の人生とかそういうものを、スケートで表現している人なんだなと感じます」

 ――やはり昨日の練習をご覧になって思われたのですか?

 「もちろんそれもあるし、話してみてさらに思いました。でも話さなかったらそういう結論にも至ってない。話してみて、さらにこの人は、スケートに人生を表しているんだなとより感じました」

 ――練習についてもお伺いさせてください。フィギュアスケートを生で見るのは初めてでしょうか。

 「初めてでした。だから凄いよね。フィギュアスケートを生で初めて見たのが羽生結弦さんの練習。ぜいたくです」

 ――なかなかいらっしゃらないと思いますね。

 「そうですよね。そうですね、今後の人生で自慢にしようと思います(笑い)」

 ――スピード感などはいかがでしたか。

 「スピード感うんぬんじゃなくて、アップからだんだんギアを上げていくさまに“羽生結弦”の人生が表れている気がしました。人柄や、あの人の背負ってきたもの、人生がそこに乗っているなというのは、あの短い時間でも感じたことです。我々は競技をしていた頃テレビとかで見た、それはもう出来上がった瞬間を切り取って見ているだけなんですよ。そういった意味では、羽生結弦もやっぱり人間なんだという部分を見せてもらった。もう凄くレベルの高い次元の世界でやってらっしゃることだけど、だけど羽生結弦もやっぱり体を起こさないといけないんだなって。それが印象的でした」

 ――練習の見学について羽生さんとお話ししたことは?

 「自分みたいな人間は、稽古場に取材が来ると逆に構えて“カメラこっち撮ってるやん…”と考えてしまう小物です(笑い)。羽生さんはそれすらもエネルギーに変えて、頑張ろうって切り替えてやっていらっしゃる。自分なんかと次元の違うところにいらっしゃるんだなと思います」

 ――28歳という若さですが。

 「話していて、その若い頃の自分の考えに重なる部分っていうのがたくさんあって。もちろん踏んできたステージの大きさ、背負ってきた責任も違うかもしれない。だけど年齢だけの差で言うと、今もそれはもしかしたらあるのかもしれないけど、彼がプロに転向して、これからショーとかいろんなことをやっていく中で、ふと楽になったとき、もうちょっとふと肩の荷が下りたときに、どんな“羽生結弦”が見られるんだろう、と。もしかして見せてくれないかもしれないけど、“羽生結弦”ってどうなるんだろうなっていうのが見たくなりました」

 ――最後に視聴者の方々にメッセージを。

 「フィギュアスケートのファンの皆さんからするともしかしたら、何て失礼なことを聞くんだとか、あるかもしれなくて、ちょっとビクビクしている自分もいます。でもその辺もちょっと抜きにして、何か羽生さんの持っている、考えている部分っていうのが少しでもお聞きできるといいなと思いながらお話しさせてもらいました。フィギュアスケートのファンの皆さんはもちろんのこと、自分のファンの皆さんもそうですし、それこそ全然お互いのファンじゃない方も、何か一つの生き方の提示みたいなものが、羽生さんから一つ一つの言葉に表れていた気がします。そこから受け取ってもらえるエールっていうのがたくさんあったんじゃないかという気がする。僕のことは置いといて、たくさんの方にご覧いただきたいです」

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