「VIVANT」ノコルが嫉妬に震えたあのセリフ 実は歴史的な意味があった 「つらい」「これは泣ける」

[ 2023年9月6日 07:00 ]

日曜劇場「VIVANT」第8話。ノコル(二宮和也)の実態が明らかに(C)TBS
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 俳優の堺雅人(49)が主演を務める今夏最大の話題作、TBS日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」(日曜後9・00)は、3日に第8話が放送された。謎のテロ組織「テント」のメンバーの名やその実態が明かされる中、嵐の二宮和也(40)演じる「テントのNo.2」ノコルの心情が濃密に描かれた。そして「ノコル」の何気ないセリフの中に、歴史と関連する言葉が散りばめられていた。

 <以下ネタバレ有り>

 表向きは「丸菱商事の社員」という肩書きで、その実態は自衛隊の精鋭部隊「別班」の一員・乃木憂助(堺)は、幼い頃バルカ共和国で生き別れ、現在はテロ組織「テント」のリーダーとなった実の父「ノゴーン・ベキ」(役所広司)と会うため、テントへの潜入作戦をともにしていた別班の仲間を銃撃し“裏切り”、テントのアジトへ潜入。乃木はこれまで探し続けていた父とようやく対面したが…という展開。

 第8話では、林泰文演じるテントの幹部・バトラカの名や、二宮和也演じるノコルが実は第1話でも映り込んでいた会社「ムルーデル」の代表だったことなど、その実態が明かされていった。

 そして、ベキとの親子関係。ノコルとベキに血のつながりはないが、親子としての強い絆がうかがえる。

 そこへ突然現れた乃木。DNA検査の結果で、乃木とベキは親子だと実証された。ベキは当初、乃木を突き放したような態度をとっていたが、乃木と孤児院を訪問した後に態度を一変。これにノコルは強い嫉妬をにじませる。

 ベキは「ノコル、お前の会社で兄を働かせなさい。兄弟で力を合わせていくんだ」とノコルに指示する。ノコルは「お父さんはどんなに知能があろうと、仲間を裏切り、殺し、ここに来たこの男を息子と認めていなかったはず。なのになぜ、急に態度を変えたんだ。俺と同じ純白のデールまで着させて。何があったっていうんだ」といら立った様子を見せた。

 ノコルが気にしていた「純白のデール」。「デール」とは、モンゴルの民族衣装のこと。そして、モンゴルで「純白」は、「純粋」や「幸福」、「偉大さ」「崇高」などを意味する高貴な色とされている。さらにモンゴル帝国を建国したチンギス・カンが好んだ色とされている、とても意味のあるものだったのだ。

 名前の「ノコル」も、実はモンゴル語で「僚友」を意味した言葉だといいう。チンギス・カンが建国したモンゴル帝国の建国期には「領主個人に忠誠を誓う家臣」といったニュアンスで用いられたといい、一部では「子供の時に拾われて義弟・養子として育てられノコルになった者たちで」と説明されている。

 「主人に忠誠を誓う」意味のノコルが、父から授けられた高貴な色「純白」。ノコルはこの特別なデールを、突然現れた父と血のつながりのある息子に“奪われて”しまった。たった1人の息子として40年、父との絆を築いてきたノコルにとって、この悲しみは計り知れない。

 視聴者からも「1番刺さったところは“俺と同じ純白のデールまで着させて”です。一気に特別が崩れちゃったノコルが切なくて」「ノコルの“俺と同じ純白のデールまで着させて”のセリフから本物の息子に対する嫉妬心を感じてしまうんだけど、ノコルは本当にただのノコルなんだろうか。公安説、別班説もあるけどどうなんだろう」「ノコルが白く、日焼けしてない件 まず本当の親子でない デールの白はお父さんが決めた白だから大切にしてる。会社勤めだからあまり日焼けしない 白は幸福と偉大さを象徴 ノコルの思いから白なんだと思った」「ノコル様の“俺と同じ”が泣ける…今までお父さんの特別は自分だけだった そしてこれから先も自分だけだと信じてた それなのに突然本当の血縁かつ自分より全ての能力が上回った兄が来た その上、自分にお父さんがくれた“幸福と尊厳さの象徴”である純白のデールを兄も受け取った それは辛い…」「ただ1人着るのを許されていた真っ白なデール、血が繋がりがないからこそそこに誇りや安心感優越感があったのかな」と、さまざまな声が上がった。

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