寺島しのぶ「歌舞伎座の怪人に摘み出されないよう」異例の出演へ覚悟 10月「文七元結物語」女房お兼役

[ 2023年7月18日 16:45 ]

寺島しのぶ
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 女優の寺島しのぶ(50)が18日、自身のブログを更新。東京・歌舞伎座の10月公演「錦秋十月大歌舞伎 文七元結物語」出演へ胸中を明かした。成人女性の歌舞伎座本公演出演は異例。

 寺島の出演はこの日、松竹が発表。「文七元結」は、幕末から明治に活躍した落語家・三遊亭圓朝が口演した人情噺。歌舞伎としては、1902年(明治35年)年に五世尾上菊五郎が歌舞伎座で初演して以来の人気作。今回は銀幕の巨匠・山田洋次監督が歌舞伎座初演出を務め、歌舞伎俳優の中村獅童が博打におぼれる腕のよい左官長兵衛役を、寺島がその女房お兼役を演じる。

 歌舞伎俳優・尾上菊五郎の長女として生まれ、歌舞伎の舞台にあこがれてきた寺島は「覚悟」とブログのタイトルを題し「信頼する山田監督、獅童くん、そして共演者の皆さまと10月歌舞伎座でご一緒できますこと、実感が湧いているんだか湧いていないんだか、ワクワクしているのかビクビクしているのか自分の中でまだよくわかっておりません」と率直な心境。

 「50歳の挑戦として好きなことを好きな人とやる!というものを自分の中で掲げておりまして、そんな矢先お話を頂いたのがこの『文七元結』でした。人生一度きり、歌舞伎座の怪人に摘み出されないように、謙虚にそして舞台ではお客様に楽しんでいただけるように力を合わせてやらせていただきたいと思います」と意気込んでいる。

 「父の『文七元結』が私の中ではベストです。私はこれを見て育ちました。だから、それが邪魔をするかもしれません。でも、それはそれ、これはこれで。割り切っていかないといけないなと思っております」と結んだ。

 歌舞伎座の歌舞伎興行に女優が出演した例は、数々の名優と共演した初代水谷八重子の舞台や、山田五十鈴が二世尾上松緑と共演した「シラノ・ド・ベルジュラック」、新劇の鈴木光枝が初代尾上辰之助(三世松緑)と共演した「楢山節考」などがある。

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