伊藤英明 役者「もう辞めようと思った」過去 「自信なくて、演技するのも怖くて」

[ 2023年1月29日 11:40 ]

伊藤英明
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 俳優の伊藤英明(47)が29日放送のフジテレビ「ボクらの時代」(日曜前7・00)に出演。歌舞伎俳優の中村獅童(50)、「TOKIO」の松岡昌宏(46)と対談し、かつて役者を辞めようと思ったことがあったと明かした。

 3人は2012年に同番組へ出演しており、10年ぶりに再登場となった。友人でもある獅童と松岡から「ヒデ、丸くなったね」と言われた伊藤は、「俺が切り替わったのはここ10年で。前の事務所の社長が亡くなって、新しい事務所に移籍して、結婚したり、海外の生活があって。子供が生まれたりとか…経験を重ねたっていうのはある」と語った。

 2018年、当時所属していた事務所「エー・チーム」の小笠原明男社長が死去。獅童は「それが一番心配だった。事務所の社長が亡くなって。前の収録の時も怒る人がいないとダメなタイプって言ってたけど、社長が亡くなってヒデのこと誰が怒るのかっていう…」と、伊藤を導く人がいなくなってしまったことを心配していたという。

 恩人の死に直面した伊藤は「明男さんが亡くなった時、俺もう辞めようと思って。結婚もしてたよ?だけど自信なくて、何やっても恥ずかしくてさ。今まで何やってたんだろうって。演技するのも怖い。緊張して、失敗したら、噛んだらどうしようとか。噛まないようにごしょごしょって言ってごまかしたり。ポケットに手つっこんだり、腕組んだり…よりどころを探してるような芝居が人を感動させられるわけがないって思ったの。それでどうしよう、子供と向き合おうと思って」と渡米を決断したという。

 「結局、今考えれば子供に逃げてたところもあるんだけど。それはそれでよかったんだけど」と失意のどん底で苦しんだ当時を振り返った。

 「でも、よかったよな、逃げ場があって。壊れちゃうよな」と言う松岡に、「ほんと、どうしようもなかった。覚悟が足りなかった、いろんな意味で。若い時は自分のためだけにしかやってなかった、芝居もなんでも。自分がやって気持ちいいか、かっこいいか、楽か、楽しいか、もうそれだけで」と経年による心境の変化を口にした。

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2023年1月29日のニュース