鈴木哲夫氏 安倍晋三元首相の国葬めぐり「弔問外交は後付けの理由なんじゃないかと」日程に疑問

[ 2022年9月26日 15:27 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 ジャーナリストの鈴木哲夫氏(64)が26日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に生出演。あす27日に日本武道館で営まれる安倍晋三元首相の国葬について言及した。

 国葬には海外から約700人の要人が出席するが、カナダのトルドー首相がハリケーンの影響で訪日を取り止めたため、主要国「G7」の現職の首脳の出席はなくなった。

 鈴木氏は「岸田さんは弔問外交を国葬をやると決断した理由に挙げているわけですよね。それは安倍さんがやってきた外交をしっかりと評価して継続していくんだという意味合い。でもこの弔問外交っていう言葉がずっと取材してて引っかかっているんですよ」と首をかしげた。「結果的に誰が来るかっていうと、俗に言われるG7のトップは来ないんですね。誰も来ない。カナダのトルドー首相も災害関係で来られなくなった。そういった意味で安倍さんがやってきた外交、対中国、対ロシアいろんなことをやってきたけど、当事者の人は実はいないんですよね。僕は弔問外交って言葉がすごく引っかかる」と述べた。

 そして鈴木氏は「弔問外交は後付けの理由なんじゃないかと」と指摘。理由として「本当に最初から弔問外交を意識していたのであれば、9月27日に設定しないっていうんですよ。この時期は国連総会のいわゆるレギュラーの時期。そこでものすごく外交が繰り広げられるわけで、その最中にこの日にちを持ってくること自体、おそらく意識はしてなかったんだろうと」と語った。

 続けて「僕が聞いたのは外務省のOBの話ですけど、OBは現場の人間とそういう話になったと。とにかく安倍さんが亡くなって保守系、安倍さんに近い議員が“国葬をやるべきだ”と岸田さんに迫った。岸田さんも世論を完全に読み間違ったと僕は思っていて毎日、毎日、報道されて皆が(安倍元首相が亡くなった現場で)花を供えて並んでいて、国民皆がそういう思いが強いんだろうと、世論がそうだと岸田さんは受け取った」とした。

 その上で「国会を軽視している。やっぱり国会に一度意見を聞かないとダメですよ。法律的には(国葬を)やれるのかもしれないですけど国民の代表、国会で総括を聞いて決めればよかった。そういうことをやらないで決めちゃった。今さら辞めるわけにはいかない。そこで後付けの理由で弔問外交でもあるんですよって」と持論を述べた。

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2022年9月26日のニュース