水野泰孝医師 新型コロナ分類めぐる議論に私見「来週から変えてしまうと医療機関は大混乱になってしまう」

[ 2022年8月1日 12:29 ]

日本テレビ社屋
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 日本感染症学会指導医の水野泰孝医師が1日、日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスの感染症法の分類について、現状を踏まえた私見を語った。

 現状の2類相当では、治療費等は公費負担になるが、患者の全件把握が義務付けられており、保健所や医療機関の業務ひっ迫が問題視されている。先月の28日に奈良市で開かれた全国知事会では、知事たちの間から2類相当からの引き下げを求める声が上がった。

 感染症法をめぐる議論について、水野氏は「一つは医療機関ですよね。今、発熱外来がひっ迫しているというのは、コロナの疑いがある患者さんを見られる医療機関が圧倒的に少ないわけですよね。それを2類ですと、重症度が全然違いますので、病原性ですとか重症度に関して5類相当が1番フィットするのかなと考えてるんですけど、医療費の問題、医療施設の問題、感染対策もしっかりしないといけないというところが議論が進まないところなんだと思います」との見方を示した。

 しかし「例えば、これを来週から変えてしまうとなるとこれは、医療機関は大混乱になってしまう」とも指摘。「今すぐ、来週とか再来週とかそういう次元ではないと思うんですね。なんでもっと早くにやっておかなかったというところもあるんですけど。私としてはこの法律の改正も重要なんですけど、今ボトルネックになっている発熱外来のひっ迫を改善するような対策、明日明後日にでも改善するような対策をお願いしたい」とし「これは東京都、神奈川県何かやってますけど、自分で抗原検査キッドで判断をして、登録センターから届けていただく。この受診者を減らすような方向は、明日、明後日、来週からでもある程度効力は出てくると考えています」と私見を語った。

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2022年8月1日のニュース