知床観光船事故 無線用アンテナの破損に 専門家「ありえません」「海の人間ではおおよその人が分かる」

[ 2022年4月27日 19:15 ]

 東洋大学海洋学部教授の山田吉彦氏が27日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演。北海道・知床半島沖で起きた乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU1(カズワン)」の遭難事故について、運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長が記者会見を行ったことを受け、コメントした。

 番組では、事故当日の朝に無線用アンテナの破損の報告を受けて修理を依頼していたことや、それにより他社へ連絡が行われる可能性について情報共有がされていなかったことが指摘された。

 キャスターのホラン千秋から「どこまでこの危機管理意識というものがあったのかなあというのは気になるところですよね」と振られると、山田氏は「全くと言っていいほど危機管理意識…(はない)。やはりですね、お客様を乗せて運航する以上、全責任を会社が持って、さらに補完として他社にもお願いするということはありえるんですが、最初から他社に任せてしまうというのを前提にしているということはありえませんし。また、携帯電話、海上ではそう簡単につながらないエリアもあるということは海の人間ではおおよその人が分かっていることです」と答えた。

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