フジ五輪中継メインキャスター 宮司愛海アナ「スポーツに詳しくなかったからこそ視聴者目線を持てた」

[ 2021年7月25日 05:00 ]

フジテレビの五輪中継でメインキャスターを務める宮司愛海アナウンサー

 23日に開幕した東京五輪。フジテレビのオリンピック中継でメインキャスターを務めるのが宮司愛海アナウンサー(29)だ。同局がある東京・台場も五輪会場の一つ。「毎日出社するたびに街が五輪モードになるのを見てきました。胸が高鳴りますよね」と笑顔を見せた。

 
 2018年から「S―PARK」のMCを務め、同年にロシアW杯という大舞台も経験。それから数多くのスポーツと関わり、文字通り同局の“スポーツ報道の顔”を全うしてきた。

 「最初はスポーツについて何も知らなかったのですが、少しずつ知識を積み重ねてきた」と振り返る。スポーツ番組を任されるとは当時考えてもいなかったというが、「何かを積み上げて自分の中で教科書を作るような作業がとても好きなタイプでした。だからころ日々の知識の積み重ねが大事なスポーツというのは向いていたんだなと今になって思います」と語る。

 それから3年間、あらゆる現場で経験を積んできた。「様々な中継に関わらせていただいて、その間にたくさんの失敗もありました。それでも見捨てなかった周りの方々がいたたからここまで来れました」と胸を張る。「元々スポーツに詳しくなかったからこそ、競技について知らない視聴者の目線を持つことができました。今回の五輪は多くの人が注目します。どんな視聴者にとっても分かりやすく選手や競技の魅力を伝えていきたい」と意気込んでいる。

 同局では明日26日に、午前9時から深夜2時までの17時間連続中継を実施。8月2日には、メダルの期待もかかるバドミントン男子シングルスの決勝戦も中継予定だ。

 「やはり注目はバドミントンの桃田賢斗選手ですね」

 桃田は2016年、違法カジノ店での賭博が発覚し無期限の出場停止処分に。リオデジャネイロ五輪への切符も逃した過去がある。だがそこから着々と再起への道を歩み、今大会では金メダルが期待される選手へと成長した。

 宮司は「リオ五輪に出られなかった時の苦しさ。そこから自分と向き合って変えてきた強さ。一から競技と向き合って磨いてきた技術。その集大成を見せてほしい」と力を込める。

 23日に開幕した長い17日間。宮司にとっても忘れられない夏がスタートした。

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2021年7月25日のニュース