ジャニーズ帝国世代交代でスターグループ育成急務 やはり大きかったジャニーさんの存在

[ 2021年3月13日 05:45 ]

V6解散

「V6」主な歴史
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 【記者の目】2019年7月にジャニーさんが亡くなった後、タレントの離脱が相次ぐジャニーズ事務所。退所が決まっているタレントを含めると、森田で8人目(ジャニーズJr.を除く)となる。グループでは昨年、嵐と少年隊が活動を休止。4月から3人組となるTOKIOも音楽活動は行えていない。

 そんな中、脱退者ゼロで活動してきたV6が解散。これによりデュオのKinKi Kidsを除くと、音楽活動をしているグループではNEWSが最古参になった。2年足らずの間で世代交代が一気に進んだ格好だ。

 事務所は19年9月に経営陣が新体制に移行。古くから在籍していた社員は定年を迎えたり退社を選んだりして、ほとんどが事務所を離れた。ジャニーズをよく知るテレビ局関係者は「精神的な支柱だったジャニーさんの逝去をきっかけに様々な状況が変わり、タレントがいろいろと考えるようになったのは間違いない」と語る。

 一方でグループの若返りは、ジャニーズの“原点回帰”との見方もできる。かつてアイドルグループは短命がほとんどで“長寿化”が一般的になったのはSMAP以降。ひとつのグループに固執することなく、次から次に人気者を生み出していくのがジャニーズのスタイルだった。

 今年1月、Jr.のメンバーを対象に22歳の“定年制度”導入を発表したのも記憶に新しい。関係者は「事務所の求心力や影響力は、新しいスターを生み出すことができるかに掛かっている」と語る。

 Jr.には「なにわ男子」ら、すでにデビュー組に匹敵する人気者もいる。V6は26年間で活動にピリオドを打つが、新たにどんなグループが育ってくるのか注目される。(文化社会部デスク・小枝 功一)

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