草なぎ剛 徳川慶喜役のオーラに吉沢亮「負けられないと熱量上がった」  大河「青天を衝け」

[ 2021年1月27日 17:22 ]

「青天を衝け」第1話に登場する草彅剛(右)と堤真一(C)NHK
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 俳優の吉沢亮(26)が主演する2021年のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(2月14日スタート、総合、日曜後8・00)のリモート会見が27日行われ、俳優の草なぎ剛(46)がビデオメッセージを寄せた。

 草なぎは徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜を演じている。吉沢演じる渋沢栄一とは厚い信頼関係で結ばれる役どころで、初回の「栄一、目覚める」では栄一が1864年に京で従兄・喜作(高良健吾)とともに慶喜に仕官を直訴するシーンが登場する。「吉沢君とはこれからすごく素敵なシーンがたくさん生まれるんじゃないかと思っている。ドキドキワクワクできる作品。ありがたき幸せに存じあげ奉りまする」と語った。

 会見に出席した吉沢は「最初の出会いのシーンと、先日一瞬すれ違うシーンを撮ったばかりで、まだそんなにセリフのやり取りをするシーンやお話しすることはないが」としながらも、「最初に出会うシーンのたたずまいというか、草なぎさん自身の持っておられるオーラがすごくて。こっちが一方的に熱量をぶつけるシーンだったが、“慶喜の存在感には負けられない”とより熱量が上がった。草なぎさんのおかげですごくいいシーンになった」と振り返った。今後はさらに共演シーンが増えていくとし、「楽しみ」と笑みを見せた。

 制作統括の菓子浩チーフプロデューサーは草なぎの起用について、「舞台を見て役に乗り移っているかのような芝居に胸を打たれたことがあり、いつかご一緒したいと思っていた。慶喜は優秀だけど複雑な人で、これまでの大河でも描かれ方が難しかった。幕府を閉じるというヒールな役を引き受けて身を引いた人。カリスマ性があり、それほど語らなくても人物の物語が引っ張れるということで演じていただきたいと思いオファーした」と説明。実際の演技については、「時として冷たいようにも見えるが、複雑な心の機微をとてもうまく演じていただいている。立ち姿や一つ一つの動きが美しい。今は慶喜は草なぎさん以外考えられない」と絶賛した。
 
 大河ドラマ60作目。24年度上期に20年ぶりに刷新される1万円札の肖像になり、日本資本主義の父」と呼ばれた実業家・渋沢栄一(1840~1931)の生涯を描く。脚本は大ヒットした15年後期の連続テレビ小説「あさが来た」などで知られる大森美香氏が務めている。

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