「有吉の冬休み」人気ゲストは有吉の人徳 演出が語る長寿シリーズ化の秘訣“ロケ”“仕事”は極力使わず

[ 2021年1月1日 11:00 ]

「有吉の冬休み 密着77時間in沖縄」座長の有吉弘行(C)フジテレビ
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 2013年にスタートしたフジテレビの人気シリーズ「有吉の夏休み」が番組初の“冬休み”版&“元日の顔”となった。「有吉の冬休み 密着77時間in沖縄」(1日後9・00~11・30)。初回から演出を手掛ける制作プロダクション「ユーフィールド」の谷中憲氏に番組作りの舞台裏を聞いた。

 有吉弘行(46)が気心の知れた仲間たちと夏休みを楽しむ特番。8年目を迎えた昨年(9月5日放送)は新型コロナウイルスの影響により、例年のハワイから番組初の“国内で夏休み”として東京近郊のスポットへ。そして、今回は番組初の“冬休み”として沖縄を訪れた。

 参加メンバーは有吉弘行(46)をはじめ、“みちょぱ”こと池田美優(22)オードリー・春日俊彰(41)カンニング竹山(49)小嶋陽菜(32)指原莉乃(28)アンガールズ・田中卓志(44)ビビる大木(46)藤田ニコル(22)フワちゃん(27)丸山桂里奈(37)平成ノブシコブシ・吉村崇(40)(※五十音順)。有吉と芸歴同期のビビるは13年の“夏休み”以来7年半ぶり、指原は15年の“夏休み”以来5年半ぶり、フワちゃんは初参加となった。「告白タイム」も恒例となった田中は唯一の皆勤賞。

 一行は大自然あふれる無人島を目指し、カヤックに乗り込む。沖縄の美しい海を渡り、洞窟を探検。奥に進むと、神秘的な“青の洞窟”に大興奮。また、日本初の全長250メートルの海上ジップライン(滑車を使い、ワイヤーロープを滑り降りる遊び)に挑戦し、大絶叫。美しいビーチで写真が撮れるマーメイド体験は、小嶋とともに田中もバリエーション豊かな人魚の衣装に身を包む。

 昨年の“夏休み”が1泊2日だったため、あらためて時間を取って休みを満喫しようと初の“冬休み”が実現。「お正月っぽい要素はあまりないので、『夏休み』をご覧いただいている感覚と似ているかもしれません。番組をご覧いただく視聴者の皆さんに開放的でリラックスした気分になっていただきたいと思い、場所を沖縄に決めました」と谷中氏。

 「先日、『“有吉の夏休み”をずっと見ています』とおっしゃってくださったハワイ好きの方に会ったのですが、そんな方も沖縄に魅了される仕上がりになっていると思います。とはいえ、今回は特別、沖縄の文化などにフォーカスはしていません。ハワイでおなじみの“ロコ”と沖縄の方言“海人(うみんちゅ)”をかけた“ロコんちゅ”というワードが番組内に出てきますが、まさに『夏休み』恒例のハワイ的な要素と『冬休み』の沖縄を両方、感じていただけると思います。フワちゃんについて、有吉さんは『初の一般参加』とおっしゃっていました。これまでは有吉さんと何年も付き合いのある人が参加してくださっていましたが、今年ブレークしたフワちゃんはまだ付き合いが浅いので、メンバーに選ばれるのは珍しいです。プライベートでも仲が良いさっしーとフワちゃんは、カメラが回っていない時でもイチャイチャしていました(笑)。いつもはトークを回している印象のさっしーですが、この番組だと受け身。スタジオと家の往復で忙しい中、仲の良い人たちと過ごしてリラックスできたのではと思います」と見どころを語った。

 もともとは「プライベートを見せない有吉さんの素顔を見てみたいと思ったのが、番組を立ち上げたきっかけ」だが「ただ3回くらい放送しても、有吉さんのプライベートはよく分からない。一方、他の出演者たちの素顔はよく見られる番組になっていました。準備してスタジオでネタとして語るような内容を、リラックスした雰囲気の中でポロリと話してしまう。最近はメンバーも無理やり“笑い”を作らなくていいと分かっていて、楽しんでくれているのが印象的です」と自然体が長寿人気シリーズとなった要因と分析。

 演出のこだわりについても「事前に用意した“笑い”ではなく、みんなで現場で作る“笑い”を大切にしています。有吉さんや出演者の皆さんに楽しんでもらうのが一番だと思うので、『ロケ』『仕事』といったワードを極力使わないように気を付けています」と明かし、有吉については「超多忙の人気芸能人たちが集まるのが凄い。忙しいスケジュールの中、短い時間でも来たい!という人たちばかりで、ひとえに有吉さんの人徳のなせる技だと思います」と感嘆した。

 「視聴者の皆さんには今回も、とにかく笑っていただきたいです。大がかりなドッキリや練りに練ったトークなどはないですが、小笑いが大量にありますので、リラックスしてご覧いただければと思います。これまで以上にサク裂する有吉さんの小ボケを、芸歴同期のビビる大木さんが拾って笑いを生み出してくださっているところもご注目ください。いつもと違ったお正月を過ごしている方も多いと思いますので、旅行に行った気分になっていただけたら、うれしいです」

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