元村有希子氏 学術会議の行革検証に「総理の失敗を隠す作戦に見えてしまう」

[ 2020年10月11日 10:40 ]

TBS社屋
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 毎日新聞論説委員の元村有希子氏が11日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。菅義偉首相が日本学術会議の推薦した新会員候補6人の任命を見送ったことについてコメントした。

 首相は推薦段階の名簿について「見ていない」と語り、どの段階で除外されたかについては言及しなかった。日本学術会議をめぐっては、政府が行政改革の対象として検証する方針を示し、これに対し、学術会議の山極寿一前会長は、任命拒否問題からの論点ずらしだとの認識を示し「まずは6人を任命拒否した理由を示すべきだ。会議の在り方は別の問題で、分けて考える必要がある」と拒否理由の説明を求めている。

 元村氏は「99人の名簿しか見ていないという発言は重大です。法に基づいて総理が任命すると明記されているのに、総理が知らなかったということであれば誰が削ったのということになります」と指摘。そして、「もしかして口を滑らせたということであれば、今わき上がっている在り方問題、聖域なく見直すということ、この状況は総理の失敗を隠す作戦に見えてしまう。これは、総理のご意向という一言でいろんなことが起きた加計学園の構図にも似ている。在り方を見直すという議論はこの問題が片付いてから見直すかどうか議論すべきだと思います」と自らの考えを述べた。

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2020年10月11日のニュース