久米宏嘆く 検察庁法改正案「珍しく芸能人」が声をあげるも「政府はほぼ無視」、首相に皮肉も

[ 2020年5月16日 17:35 ]

フリーアナウンサーの久米宏
Photo By スポニチ

 フリーアナウンサーの久米宏(75)が16日、パーソナリティーを務めるTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」(土曜後1・00)に出演し、安倍晋三首相の記者会見などに持論を述べた。自身が安倍首相の母・洋子さんをインタビューした経験を引き合いに出し、首相を皮肉る場面もあった。

 番組冒頭、検察官の定年延長を可能にする検察庁法改正案について、ツイッター上で芸能人が抗議の意思を示していることに言及。「日本では珍しく芸能人が書き込んで」とし、「このすごい盛り上がりに関して日本の政府は、ほぼ無視です」と嘆いた。

 さらに「検察庁法改正案についてただされた時に、今の総理は『自らの疑惑隠しのためにやっているのではないかというご質問がありましたが、そのようなことは全くありません』と。この答弁ね、全部原稿読んでいるんです」と続けた。「官僚が書いたんだよ、多分」とも話した。

 安倍首相の記者会見にも言及した。左右を見渡し「わりと自由に喋っているように見えます」と表現したが、「あれは左右にある透明のアクリル板に映っている文章を懸命に読んでいるだけ」とした。「自分で考えた言葉は全く喋っていません。とにかくカンペというものを読んでいるだけなんです」と、語気を強めた。

 自身がテレビ朝日「ニュースステーション」(現報道ステーション)のキャスターを務めていたころに、岸信介元首相の娘でもある洋子さんにインタビューしたと回顧。「頭もいいしきれい、気が利く、人の気持ちもよく分かる」と印象を述べ、「不思議ですよね。あんなお母さんから何で今のような息子が生まれたか。今のような、トランプの(ような)息子が生まれたのか。分かりやすく言うと、イマイチっていうことですね」と私見を語った。

続きを表示

2020年5月16日のニュース