藤井聡太七段、羽生九段に負けなし3連勝 喜びは控えめ「今後も一局一局集中して」

[ 2020年2月19日 05:30 ]

第61期王位戦挑戦者決定リーグ白組で羽生善治九段(左)を破り感想戦で対局を振り返る藤井聡太七段
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 将棋の王位戦挑戦者決定リーグは18日、東京都渋谷区の将棋会館で白組の1局が行われ、藤井聡太七段(17)が113手で羽生善治九段(49)を下し、対羽生負けなしの3連勝を飾った。

 もはや驚きはない。「羽生九段戦は楽しみにしていました。集中して指せればと思っていました」。ささやくような小声の勝者インタビューでは「形勢は最後まで分かりませんでしたが…」と振り返るものの、内容は堂々たるものだ。

 先手番から得意の角換わりに進行。中盤で早くも角金交換を決断して攻めに転じるも、羽生の柔らかい対応に手詰まる場面も確かにあった。それでも相手の飛車をしつこく追い回して捕獲に成功すると、そこからは一気の寄り。まさに羽生キラーを拝命してもおかしくないが「対戦自体が多いわけではない。これから自分が(各棋戦で)勝ち上がることで(羽生との)対戦を増やしていければ、はい」と屈託がない。

 この日の勝利で今期は42勝11敗(未放映のテレビ対局を除く)、勝率.792。3期連続の勝率8割超えという史上初の快挙にも望みをつないでいる。

 「今後も一局一局集中して指していきたい」。決めぜりふのような締めのコメントに風格が漂ってきた。

 ▼羽生九段(藤井とは)対戦する機会が少ないので、楽しみにしていた。(今局は)何が悪かったのか、調べてみないと分からないんですが…。

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