スリムクラブら11人処分解除 闇営業ネタ披露、涙…反省…のち笑い

[ 2019年8月20日 05:30 ]

謹慎明けのステージでネタを見せるスリムクラブ・真栄田賢(右)と内間政成(撮影・大塚 徹)
Photo By スポニチ

 反社会的勢力との闇営業で吉本興業から謹慎処分を受けた芸人11人が19日、処分を一斉に解除された。この日、東京・新宿の劇場「ルミネtheよしもと」に出演したスリムクラブは、割り当ての10分ほぼ全編で、闇営業をネタにした漫才を披露。真栄田賢(43)は「本当に申し訳ありませんでした。また頑張ります」と何度も頭を下げた。

 暴力団関係者会合での闇営業が発覚し、6月27日に無期限謹慎処分を受けてから53日。久々に舞台に立ったスリムクラブを「お帰り!」「いいよー!」の歓声が迎えた。スーツ姿で何度も「すみませんでした」と頭を下げた2人は、温かい空気に驚きも見せつつ「謹慎解けまして、またやるんで、よろしくお願いします」と目を赤くしながら話した。

 吉本の過去の不祥事では復帰の際、出番冒頭の謝罪が大半だったが、全編が漫才仕立ての謝罪という異例の復帰。真栄田はこの日、電車で劇場入りした時の出来事を紹介し「“ほら、あの人!”とヒソヒソ言われて。聞き耳立てたら“あの人!あおり運転の人!”って言われた」と“時事ネタつながり”で爆笑を誘った。内間政成(43)は突然客席に下り「今後ともよろしくお願いします!」と呼び掛け練り歩いた。

 謹慎中に老人ホームを2人で慰問し、カラオケでふれあったことを笑いを交えて披露。また吉本の先輩から差し入れを受けたり、サンドウィッチマンやハライチの澤部佑(33)、松村邦洋(52)ら他事務所の芸人からも励ましを受けたことも紹介し「本当に皆さんに感謝」と復帰舞台を締めくくった。

 関係者は「最初、持ちネタをやろうと思ったが、本音を語りたいという思いから異例の“謝罪漫才”を選んだそうです。舞台袖では“温かい声援にウルッときてしまった”と話していた」と明かした。

 これに先立ち2700、くまだまさし(46)も復帰。2700の常道裕史(36)は頭を丸めて登場。八十島宏行(35)が「お久しぶりでございます。ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした」と謝罪し「もう闇営業行くなよ」など自虐ネタも盛り込んだコントを熱演した。くまだは歓声に迎えられ「ちょっと温かすぎて、逆にやりづらくなってまいりました」と苦笑い。謝罪を終えると一度、舞台袖に下がり改めてネタをこなした。関係者によると2組とも「温かい声に感極まった様子でした」という。ムーディ勝山(39)、ストロベビー・ディエゴ(41)も復帰した。

続きを表示

この記事のフォト

2019年8月20日のニュース