村上春樹氏「90歳まで頑張ります」 初のラジオ公開収録で宣言

[ 2019年6月26日 23:00 ]

TOKYO FMの公開収録に臨んだ(前列左から)大西順子氏、村上春樹氏、北川英治氏、坂本美雨(撮影・安田健二)
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 人気作家の村上春樹氏(70)が26日、都内でデビュー40周年を記念したTOKYO FMの特別番組の公開収録に臨んだ。

 同氏にとって初の公開収録は、本人がディスクジョッキーを務める「村上RADIO」の関連イベント「村上JAM」として実施。約1万2000通の応募から選ばれた無料招待された約150人を前に進行役を務め、「なかなか慣れないですね」と序盤は緊張気味。「ものを書くというのは1人で書く。1人でしゃべるのもその延長と思っている」と徐々に緊張がほぐれ口調はなめらかに。ゲスト出演したジャズクラリネット奏者の北村英治氏が90歳で現役を続けていることから「僕も90歳まで頑張ります」と笑顔で宣言した。

 終盤には「『ノルウェイの森』がベストセラーになった時期に書くのがイヤになって、書くのをやめようかと思った」と告白。現在はジョギングを日課にしており「フルマラソンを走ってる限りは大丈夫」と気力、体力ともに充実した状態をキープしていることを明かした。

 この日は、村上作品の大ファンという俳優の高橋一生(38)やシンガー・ソングライターのスガシカオ(52)らがゲスト出演。高橋は「呼んでいただき光栄です」と感謝し「世界の終わりとハードビルド・ワンダーランド」の一節などを朗読。色気のある高橋の声に村上氏は「自分の書いたものじゃないみたい。朗読で聞くとすごく新鮮に感じる」と喜んだ。

 収録内容は8月25日と9月1日の2夜に分け、いずれも午後7時からTOKYO FMなど全国38局で放送される。

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2019年6月26日のニュース