「なつぞら」なつの服装が「半分、青い。」下山のスケッチ説明文にネット反響「まさかのコラボ」

[ 2019年6月19日 09:15 ]

連続テレビ小説「なつぞら」第69話。なつ(広瀬すず)と下山(川島明)(C)NHK
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 女優の広瀬すず(21)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜前8・00)の第69話が19日に放送され、昨年前期の朝ドラ「半分、青い。」へのオマージュとみられる描写が登場。インターネット上で反響を呼んだ。NHKによると、ディレクターの“遊び心”による演出という。 

 節目の朝ドラ通算100作目。大河ドラマ「風林火山」や「64」「精霊の守り人」「フランケンシュタインの恋」、映画「39 刑法第三十九条」「風が強く吹いている」などで知られる脚本家の大森寿美男氏(51)が2003年後期「てるてる家族」以来となる朝ドラ2作目を手掛けるオリジナル作品。戦争で両親を亡くし、北海道・十勝の酪農家に引き取られた少女・奥原なつ(広瀬)が、高校卒業後に上京してアニメーターとして瑞々しい感性を発揮していく姿を描く。 

 元警察官という異色の経歴を持つアニメーター・下山(川島明)が日々、なつの服装をスケッチ。青色のスカートの絵の横には「7/30 さわやかな奥原女史 半分、青い。」の文字が書かれていた。 

 SNS上には「まさかの『半分、青い。』コラボ」「たまらん小ネタ」「『半分、青い。』という衣装を選んだスタッフさん、お見事」「下山さんってば、わざわざ『。』まで付けちゃうんだからー」などの書き込みが相次ぎ、「半分、青い。」がツイッターのトレンドに入った。  

 「半分、青い。」は女優の永野芽郁(19)がヒロインを務めた朝ドラ通算98作目。フジテレビ「素顔のままで」「ロングバケーション」「空から降る一億の星」やTBS「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」など数々の名作を生み“ラブストーリーの神様”と呼ばれるヒットメーカー・北川悦吏子氏(57)のオリジナル脚本。岐阜県と東京を舞台に、病気で左耳を失聴した楡野鈴愛(にれの・すずめ)が高度経済成長期の終わりから現代を七転び八起きで駆け抜ける姿を描いた。

 朝ドラ100作目の「なつぞら」には歴代朝ドラヒロインが7人出演。制作統括の磯智明チーフプロデューサーは「これはもう、ここまで続いた99作へのリスペクトです。素晴らしい作品を作ってきた先輩たちに対する尊敬の念と同時に、100作目まで続いたのは視聴者の皆さんがいらっしゃったからこそ。視聴者の皆さんへのカーテンコール(演劇などで終演後に出演者らがステージ上に現れ、あいさつ。観客の拍手や声援に応えること)という思いもあります」と説明。 

 「『あの作品の時は、こういう生活をしていた』というように、“朝ドラ”は視聴者の皆さんの思い出とつながっている部分もあると思います。歴代ヒロインの方々を今、ご覧になれば新鮮に映るところもあるだろうし、今回の100作目を機に“朝ドラ”をより好きになっていただくきっかけとなればと思います」と期待。この日の“「半分、青い。」ネタ”も、その一環と映った。 

 NHK関係者は「『半分、青い。』のファンの方々に向け、ディレクターの“遊び心”から生まれた演出だと思います。『なつぞら』のチームは『半分、青い。』から来たスタッフも多いんです」と話した。

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