倍賞千恵子&藤竜也 29年ぶり共演も息ピッタリ「お互いの経年劣化に驚かない」

[ 2019年5月6日 06:20 ]

映画のワンシーン(C)2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会
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 女優の倍賞千恵子(77)が俳優の藤竜也(77)と映画「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」(10日公開、監督小林聖太郎)に主演した。昭和、平成のスターは令和公開作での主演も果たしたことで、「(次回は)シチュエーションを変えて2人で銀行ギャングとか」(藤)「そういうのいいな」(倍賞)と3時代での活躍を大阪市内でのスポニチ本紙取材に誓った。

 1990年のMBS系ドラマ「愛と哀しみの海 戦艦大和の悲劇」以来の共演。その後、忘年会をお互いの自宅が近いことから寿司店で開くなど家族ぐるみの交流が始まった。その効果か「お互いの経年劣化に驚かない。現場にいても自分の女房か倍賞さんか分からなかった」。芦川いづみ(83)と昨年結婚50年の金婚式を迎えた藤が苦笑いする。

 映画では3人の子育てを終え、黒猫チビと暮らす老夫婦を演じた。勝(藤)は無口で頑固な昭和の男。有喜子(倍賞)はかいがいしく世話を焼くが、話し相手はもっぱらチビだ。ある日、娘に「お父さんと別れようと思っている」と告げる。

 作中の決断について「年齢を重ね、当たり前のようにいる関係だからこそ確かめたくなったのだと思う。愛しているの?と」と倍賞は解説。今作の音楽を担当した夫、作曲家の小六礼次郎氏との私生活について「(離婚は)考えなかったと思う」としたが、藤は「今でこそ“趣味は妻”なんて言ってますが、若い頃はそれなりに勝手なことやりました。私は考えませんでしたが、妻は考えたかも」と笑わせた。

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