ヒロ・ムライ氏ビデオ賞 グラミー賞、女性躍進演出

[ 2019年2月11日 12:53 ]

 米音楽界最高の栄誉とされる「第61回グラミー賞」の発表・授賞式が10日、ロサンゼルスで開かれた。日系人のヒロ・ムライ氏が手掛けたチャイルディッシュ・ガンビーノのヒット曲「ディス・イズ・アメリカ」の音楽ビデオが最優秀ミュージック・ビデオ賞を受けた。父は愛唱歌「翼をください」で知られる作曲家村井邦彦氏。

 ムライ氏は受賞後の取材に「信じられない。日本から多くの良い評価を頂き、とてもうれしい」と話した。東京生まれで、ロサンゼルスを拠点に映像ディレクターとして活動している。「ディス・イズ・アメリカ」は最優秀楽曲賞に選ばれた。

 男性歌手らが主要賞を独占して強い批判を受けた昨年の反省から、主催団体は主要4部門の候補枠を拡大するなど多様性確保を狙った改革を実施し、多くの女性アーティストの躍進ぶりを演出した。

 司会にはグラミー賞常連で、ノーメークを宣言し話題となった実力派歌手のアリシア・キーズを起用した。米メディアによると、女性が司会を務めるのは14年ぶり。

 ミシェル・オバマ前大統領夫人も冒頭、初主演映画で注目を集める歌手レディー・ガガ、ジェニファー・ロペスらとステージに登場し、会場を沸かせた。

 クラシック部門の最優秀室内楽パフォーマンス賞には三枝未歩=北九州市出身=と小笹文音=東京都出身=が参加する「アイズリ・クァルテット」も候補入りしたが、受賞を逃した。

 グラミー賞には、最優秀アルバム賞や最優秀レコード賞など主要4部門のほか、ロックやジャズなど計約80部門の賞がある。(共同)

続きを表示

2019年2月11日のニュース