ASKA 知らずに乱用した覚せい剤は「出会ってしまった人」

[ 2018年11月12日 13:17 ]

歌手のASKA
Photo By スポニチ

 歌手のASKA(60)が、12日放送のTBS「ビビット」(月〜金曜前8・00)に、番組のコメンテーターでタレントのテリー伊藤(68)との対談でVTR出演。覚せい剤をそうとは知らずに乱用していたという過去について語った。

 5日に始まったツアーで、約5年ぶりにステージに復帰したASKAは「(お客さんが)待ってたよって言ってくれて、受け止めてくれる温かさっていうんですかね、ステージ上でシャワーのように浴びました」と復帰のステージに立った印象を話した。

 2014年にASKAが覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された時、テリーは「2度と音楽活動するな」と辛らつなコメントをしていた。だがツアー初日のリハーサルを見学したテリーは「本番を聴く人たちは幸せだなって。ASKAさんが(ファンの前で歌えるってことで)一番幸せかもわからないけど」と話し、「特別な声ですよASKAさんって。宝物のような声。能力もあるし、お客さんにも恵まれてるし。そういう中で、どうして薬みたいな所に行っちゃうのかというのがわからない」と質問をぶつけた。

 ASKAは「言い訳になっちゃうから言ってこなかったんですけど、よく作品につまっただとか、苦しみから逃れるためとか言われたけど全部嘘。僕は薬物って『出会ってしまった人』という言い方をしている。僕も出会ってしまったので」と話した。また、ほとんどの人は覚せい剤とは知らずに使っているという考えや、今は覚せい剤の話をすれば薬物の種類までわかるように世間にお馴染みになったと感じていると語り、「僕の時はそんな知識もないから。覚せい剤って1回吸えば10時間目が覚めるけど、覚せい剤って知らないから1時間おきに使ってた」と振り返った。

 さらに「その時は目を覚まさなきゃいけない理由があったから(使った)。今度はその反動で2〜3日寝るんですよ。だから僕は覚せい剤っていうのは『時間の前借り』しているだけという風に思った」と覚せい剤を乱用していた頃の様子を語った。

 有罪判決が下されると、ASKAは「自分が堂々と歌えないようなものはお客さんに届かない」と引退を考えたという。だが、周囲に引退を伝えると「何を言ってるんですか」などと言われ続けて、「何か気持ちが変わってきますよね」と、再び歌うことを決意した心境の変化を明かした。

続きを表示

2018年11月12日のニュース