脊髄損傷の「仮面女子」猪狩ともか 9月9日に始球式「車椅子の無限の可能性感じて」

[ 2018年8月26日 21:30 ]

2017年に西武のユニフォームを着て始球式を行った猪狩ともか
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 4月に強風で倒れた看板の下敷きになり、脊髄損傷の大ケガを負った女性アイドル「仮面女子」の猪狩ともか(26)が9月9日、プロ野球・西武―ロッテ戦(メットライフドーム)で始球式を行うことが26日、分かった。西武が発表した。

 西武の大ファンとして知られる猪狩は、14日のソフトバンク戦に来場した際、西武・炭谷銀仁朗捕手(31)と対面し、サプライズで始球式のオファーを受け、快諾した。昨年の9月8日以来、約1年ぶりのメットライフドームのマウンドに立つ。

 猪狩は「9月9日、メットライフドームで開催される埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズの試合で、始球式をさせて頂くことになりました!!メットライフドームで始球式をするという夢が叶った1年後に、また2年連続で始球式をさせて頂けるなんて本当に嘘みたいでうれしいです!!」と喜び。「去年はワンバウンドで悔しい思いをしたので、『次はノーバウンドで投げたい!』と思っていましたが、突然の事故で車椅子生活となりました。それでも『ノーバウンドで投げたい!』という想いは変わらず、『車椅子でノーバウンド始球式をしたい!』と思うようになりました」と決意を明かし、「そして先日、メットライフドームで炭谷銀仁朗選手が始球式での登板を提案していただきました!!公言していたものの、今シーズン中にお話を頂けるなんて夢にも思っていなかったので本当に驚きました。ノーバウンド投球を実現させるために、現在猛特訓中です!車椅子の無限の可能性を感じて頂けたら嬉しく思います。当日は精一杯頑張ります!!」と意気込んだ。

 オファーした炭谷も「猪狩ともかさんには、再びメットライフドームのマウンドから投げてほしいという想いで始球式を提案させていただきました。猪狩さんから「車椅子でノーバウンド投球をして球場を沸かせたい」と応えてくださり、僕もとても嬉しかったです。渾身の一球を選手一同応援します。猪狩さんの熱いライオンズ愛を受けて、僕たちも10年ぶりの優勝目指して頑張ります!」とエールを送った。

 また、猪狩は「ライオンズカップ車椅子ソフトボール大会」(9月1、2日、大宮第二公園多目的広場)のスペシャルナビゲーターにも就任。野球競技の振興、車椅子ソフトボールの競技発展、普及活動、周知を目的とし、日本車椅子ソフトボール協会のスペシャルサポーターである西武が主催する大会で、ことしで4回目。9月2日には決勝戦前のセレモニーなどに登場する。

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2018年8月26日のニュース