船越英一郎、究極の2時間ドラマ 初の本人役主演「愛と思いの集大成の作品」

[ 2018年8月1日 08:20 ]

フジテレビ「船越英一郎殺人事件」に出演する(左から)山下容莉枝、山村紅葉、船越英一郎、山田純大、林泰文
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 「2時間ドラマの帝王」と言われる俳優の船越英一郎(58)の芸能生活35周年を記念し、究極の2時間ドラマがフジテレビで放送される。タイトルは「船越英一郎殺人事件」で、船越が本人役で主演。2時間ドラマの「あるあるネタ」を大胆に詰め込んでおり、船越は「2時間ドラマの集大成」と胸を張る。24日午後7時57分から放送される。

 「企画を聞いたときは、“自分をやるの?”って。頂いた役を咀嚼(そしゃく)して、構築していくのが俳優の仕事。自分をどう構築すればいいんだろうと戸惑いました」。2時間サスペンスに100本以上主演した船越も、本人役での主演は初めて。「まだ新しい挑戦をさせていただける。驚きと同時に感謝でした」と新鮮な気持ちで楽しんだ。

 今作の舞台は2時間ドラマの撮影所。船越の主演作の撮影中、プロデューサーの遺体が見つかることから始まるサスペンスだ。タイトルは「船越英一郎殺人事件」だが、船越は殺されるわけではない。「SNSで“犯人は船越だ”と拡散されていく」という役で、真犯人捜しに奔走する。「かなりのレベルで犯人捜しを楽しんでいただける作品。王道中の王道」と自信満々だ。

 2時間ドラマの“あるあるネタ”がたっぷり詰め込まれた。「クライマックスは崖です。トレンチコートも着ました」。過去の主演作の写真や衣装、決めゼリフも使う。キャストも豪華で、内藤剛志(63)萬田久子(60)吉田鋼太郎(59)北大路欣也(75)山村紅葉(57)らが集う。

 「2時間ドラマはエンターテインメントの集大成」と語る。サスペンス、ホームドラマ、恋愛、コメディーなど「ドラマのエッセンスが全て凝縮されている」からだ。デビュー翌年の83年から出演し、40歳を過ぎて民放キー局全てで主演シリーズを持った。付いた枕ことばは「2時間ドラマの帝王」。最初は抵抗があったが、「これを原動力に変えよう」と、ライフワークにする覚悟を決めた。

 今作は冒頭の「2時間ドラマの枠もなくなって、あんたも大変だろ」というセリフで始まる。事実、テレビ各局のレギュラー枠は近年次々になくなった。今作を現状打破への起爆剤にしたい。「2時間ドラマへの愛と思いの集大成の作品。喜んでいただいて、復活する小さなきっかけになったら素敵だと思う」と力を込めた。

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2018年8月1日のニュース