地震の影響続く中…瀧本美織「とっとりふるさと大使」にかかる期待

[ 2016年11月3日 09:00 ]

梨に「みお梨(り)」と命名した瀧本美織

 鳥取県出身の女優、瀧本美織(25)が就任して話題になった「とっとりふるさと大使」。県の魅力をPRする役回りで2005年の創設以降、瀧本で51人目となる。

 歴代大使は県内出身者に限らない。モンゴル出身で鳥取城北高校出身の大関・照ノ富士ほか、栃木県出身でドラマ撮影のために1カ月ほど滞在したことがある歌手の森昌子、豪州出身で名前に「とり」がつくというだけのトリンドル玲奈までが名を連ねる。

 鳥取県人の県民性は「純朴で粘り強いが、PR下手」と言われる。それだけに他県出身者の起用も一理あるのかもしれない。ただ、やっぱり「ふるさと大使」は地元出身者に務めてほしいというのが県民の本音だろう。

 瀧本は高校卒業までの18年間を鳥取県で過ごし、現在も時間を見つけて里帰りするなど地元愛は強い。大使を選定する県庁側も、瀧本にはNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」(10年)でヒロインを務めた時からオファーしてきた。これまではタイミングが合わず実現してこなかったが、ようやく思いが届いた“意中の人”にかける期待は大きいはずだ。

 鳥取県では先月21日に震度6弱を観測した地震があったばかり。観光地の宿泊キャンセルは延べ1万人分に迫るなど風評被害が広がり、特産品の梨の落果など農業被害も出ている。今月6日の松葉ガニ漁の解禁や忘年会シーズンを前に、瀧本にはどんどん鳥取の魅力をアピールしてほしい。(記者コラム)

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2016年11月3日のニュース