漫画家の巴里夫さん死去 「5年ひばり組」など 戦後の漫画界を牽引

[ 2016年7月2日 12:45 ]

 「5年ひばり組」などで知られる漫画家の巴里夫(ともえ・さとお=本名磯島重二=いそじま・しげじ)さんが1日午後、肺がんのため埼玉県越谷市の自宅で死去した。83歳。大分県出身。公式サイトで発表された。

 同サイトは「巴里夫(本名・磯島重二)は、平成28年7月1日に永眠いたしました」と報告。「ファンの皆さま、これまでのご厚情に厚くお礼申し上げます。本サイトは、今月一杯で閉鎖しますが、近々、巴里夫マンガを伝承するサイトを立ち上げる予定です」としている。

 関西大学在学中、学費の捻出を兼ね、貸本漫画「日の丸文庫」でデビュー。1965年、「さよなら三角」で雑誌デビュー。以後「りぼん」(集英社)の専属として学園系作品の少女漫画を発表した。

 代表作に「5年ひばり組」「赤いリックサック」など。さいとう・たかを氏(79)辰巳ヨシヒロ氏(享年79)らが同期。戦後の漫画界を牽引した。

 「甘い生活」「瞬きのソーニャ」などで知られる漫画家の弓月光氏はツイッターで「私の仲人でもある巴里夫さんがお亡くなりになりました。『5年ひばり組』とかでご存知の方も多いでしょう。ご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

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2016年7月2日のニュース