タイタニック号「最後のランチ」メニュー 約1000万円で落札

[ 2015年10月1日 14:00 ]

タイタニック号の乗客が持っていた「最後のランチ」メニュー(AP)

 1912年4月14日に北大西洋上で沈没した豪華客船、タイタニック号の乗客が持っていた「最後のランチ」のメニューが30日、ニューヨークでのオークションにかけられて8万8000ドル(約1056万円)で落札された。AP通信が報じているもので、メニューにはコーンビーフやダンプリング(ゆでた小麦粉の団子)といった食材の名前が書かれており、裏には鉛筆書きで一等客室に乗船していたアイザック・ジェラルド・フローエンサル氏の名前が記されている。

 ただし同氏を含む資産家たちの脱出劇をめぐっては“黒い噂”が渦巻いている。定員40人の救命ボートに乗ったのはわずか数人。7人の乗組員を金銭で買収して船が沈む前に早々と海上に逃げたとされており、「マネー・ボート」とも揶揄されていた。

 これが事実ならばこのメニューは人間のエゴの象徴。それが付加価値を呼んで高値での落札となったようだ。なおメニューを所有していたのは生存者の子孫とされており、誰が落札したのかは明らかになっていない。

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2015年10月1日のニュース