歌丸 2カ月ぶり「笑点」復帰「あと50年は司会やる」

[ 2015年8月9日 05:30 ]

フォトセッションでポーズを取る(前列左から)林家木久扇、桂歌丸、三遊亭好楽(後列左から)林家たい平、三遊亭円楽、三遊亭小遊三、春風亭昇太、山田隆夫

 体調不良のため療養していた落語家の桂歌丸(78)が8日、東京・後楽園ホールで行われた日本テレビの演芸番組「笑点」の収録に約2カ月ぶりに復帰し、「あと50年は司会をやるつもり」と元気に語り、会場を沸かせた。

 6月1日に背部褥瘡(はいぶじょくそう)の手術のため入院し、同9日に一時退院。その後、食事が取れず、再入院して検査。腸閉塞(へいそく)と診断され、7月11日まで再入院していた。もともと痩せていて36~37キロだった体重がさらに34キロにまで落ちたため、体力面でも心配されていた。

 車椅子で会場入りしたが、客席からあいさつする番組冒頭のおなじみのシーンでは、車椅子を降りて、ゆっくりと階段を上った。

 「全快とは言わないが、九分九厘良くなりました。あと50年は司会をやりたいと思っています」とユーモアを交えてあいさつすると、観客からは大きな笑いが起きた。

 収録後の会見では、「2カ月ぶりのあいさつは、何十年ぶりかでアガりました」と明かし、「笑点は50周年で、噺家(はなしか)になって65年。まだあっちに行くわけにはいかないので、先生(医師)にとにかく治してくれ、とお願いしました」と語った。

 医師が逆に歌丸に“お願い”したのは「とにかく栄養を取って太ってほしい」だった。昔から食の細い歌丸だが、食事をきちんと取り「現在は40キロまで戻した」とちょっぴり胸を張った。

 休養中も「笑点」の放送を見ていたそうで、ほかの笑点メンバーが自身の代わりに司会を務めた大喜利について、「本当にヘタだなと思った。まだまだ譲りませんよ」とニタリと笑った。

 11日からは東京・国立演芸場で高座にも復帰する。この日行った収録は、9月13、20日に放送される。

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