うつみ宮土理 愛川さん死去後の生活「思い出せない」

[ 2015年5月11日 05:30 ]

夫・愛川欽也さんの遺影の横で涙ぐむうつみ宮土理

 先月15日に肺がんのため死去したタレント愛川欽也さん(享年80)の妻でタレントのうつみ宮土理(71)が10日、東京・中目黒の劇場「キンケロ・シアター」で会見を開いた。夫の死後、公の場で話すのは初めて。天真爛漫(らんまん)な明るさはなく、ショックの大きさばかりが際立っていた。

 疲れた青白い表情で、会場に姿を見せたうつみ。愛川さんの笑顔の写真が飾られた机に座り、「まだ信じられない。心の中に大きな穴がポッカリあいてしまいました。その穴を埋め尽くせないまま、ここに座っております」。時折ハンカチで涙を拭いながら、「悲しくてつらくて寂しくて、そしていとおしくて。一緒に天国に行ってしまいたいと何度も何度も思いました」と言葉を絞り出した。

 病気を隠して、亡くなる直前まで仕事を続けた愛川さん。入院は一度もせず、在宅治療に努めた。うつみは「入院は頭にチラリとも浮かびませんでした」と明かした。

 その理由を聞いたリポーターには、「当たり前だからです。家が好きだからです。(本人の意思は)聞いてません。病院へ行ったら治るものですか?」と語気を強めた。最期の様子を聞かれた際も、「そんな質問は酷です…」と、消え入りそうな声で回答を拒んだ。

 外出するのは、葬儀が執り行われた先月17日以来。その間の生活は「悲しすぎて、どう過ごしてたか思い出せない」といい、「ベッドに遺骨を運んで一緒に寝ている」と明かした。「遺骨を抱くと、“元気出すんだよ”と、みんなに愛されたキンキンの声が聞こえてくる。それが励ましです」と、まだ別れを受け入れたくない様子だった。

 最後は「愛川欽也と結婚できたことが私の最高の幸せ。キンキンには感謝しかありません。一瞬たりとも嫌なことはなくて、いつも幸せにしてくれた」と、尽きない感謝の言葉を口にした。

 現在は自身のラジオ番組を休止中で、仕事復帰時期は未定だ。6月6、7日に同所でファン向けのお別れ会「愛川欽也の思い出展示会」を開く。

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