博多大吉 初演技に手応えも「飲まないとOA見る勇気ない」

[ 2015年4月8日 09:00 ]

「容疑者は8人の人気芸人」で演技に初挑戦した博多大吉(C)フジテレビ

 昨年の漫才日本一決定戦「THE MANZAI 2014」を制したお笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多大吉(44)が本格的にドラマ初出演する。大吉をはじめ8人の人気芸人が本人役で事件の容疑者となる異色のサスペンス「容疑者は8人の人気芸人」(フジテレビ、4月18日後9・00)。オファーを受けた際は「全力で断ってほしい」と及び腰だったが、撮影を終え「個人的にはなかなかうまいこといってんじゃないかな」と手応え。ただ「実際オンエア見る勇気はないですね。焼酎2升ぐらい飲まないと。シラフでは見られないです」と得意の“自虐”を交え、笑いながら振り返った。

 コンビ結成25年目にして漫才日本一の称号を手に入れ、フジテレビ「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)の木曜コメンテーターから、各番組のひな壇、大喜利イベントと大活躍中の“大吉先生”。従来は見切れる程度の役しかやったことがなく、演技の分野に初進出した。

 容疑者たちと同じく本人役の「バナナマン」日村勇紀(42)の命が狙われる事件が発生。日村は1人で“秘密基地”から配信しているインターネット動画「日村ちゃんねる」で「大脱出シリーズ」第3弾に臨んでいたが、その身に突如、危険が迫る。日村の命は残り9時間30分。容疑者は、日村と直前までテレビ番組の収録で一緒だった人気芸人8人(宮迫博之、博多大吉、設楽統、バカリズム、伊達みきお、徳井義実、いとうあさこ、若林正恭)。犯人は誰なのか…。カンニング竹山(43)演じる黒田刑事が事件を追う。

 今回、出演依頼が舞い込んだ時、大吉は「相方は役者としても評価いただいているみたいですが、僕は全くできない」と後ろ向き。相方・博多華丸(44)はテレビ西日本制作のドラマ「めんたいぴりり」に夫婦役の女優・富田靖子(46)とダブル主演。舞台化もされ、福岡・博多座(今年3月6~29日)のステージに立ったほど。

 オファーの直前には、ある番組で共演した落語家の月亭方正(47)と芝居の話になり「おまえ、下手だよね」と言われたという。「僕の芝居なんて見たこともないのに、そう言われたんです。方正さんは分かるって言うんです。芸人さんのお芝居がうまいか下手か。『おまえは間違いなく下手だ』と言われて」。この一件もあり、出演依頼は「ご遠慮いただきたい」と押し返したが、マネジャーから「こんな仕事、二度と来ないから」と説得され「はじめはちょっと記念受験みたいな感じ」で引き受けた。

 撮影は「言いにくいセリフだったり、本番で感情がどうとか、僕にはそんな技術はないですが、周りのスタッフや監督がお膳立てしてくれて、あとはスイッチで『よーい、スタート』ってカチンコが鳴れば、僕はセリフを言って、それでうまくいっている気がするんです。それに懸けるしかないです」と勢いで乗り切ったようだ。「リハーサルを入れると本番まで何度も演技をするので、個人的にはなかなかうまいこといってんじゃないかなって手応えはあります」と自信も示した。

 「ドラマなのかコントなのか境界線がすごく分かりにくいから、コントだと思っていけばいいんですよって言われていて。台本もコントのような感じには見えていて、自分ではスペシャルコントを撮影する気持ちで構えていたら、どうやら現場が違うんです。これはやっぱりスペシャルコントじゃないんだなって。スタッフの方々はプロ集団。ドラマをこうやって撮るんだって。初めてなので新鮮なところはあります。長い時間かけて撮影して、いろんなところでいろんなものを撮影しているんだって分かりました。これからはドラマを見る時、エンドロールまで全部見たいと思います」と初体験になったドラマの撮影現場に感心した。

 同期のカンニング竹山と共演。「最初は照れくさいかなと思ったけど、逆にいてくれて安心しています。僕が少々下手でも信頼と安心感があります。あいつに丸投げ。あとはよろしくって」と心強かった様子。本人役がミソで「リアルとファンタジーの境界線をプロレスのように楽しんでいただけたらいいなと思います」と見どころをアピールしたが「多少は目をつぶっていただきたいです。僕に関しては」と最後は自信が揺らいだのか、謙虚に語った。

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