X JAPAN MSG公演 Xジャンプで会場揺れた!

[ 2014年10月13日 05:30 ]

マディソン・スクエア・ガーデンの前でXポーズをするX JAPANの(左から)PATA、HEATH、YOSHIKI、ToshI、SUGIZO

 X JAPANが11日(日本時間12日)、初めて米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン(MSG)で公演した。念願のステージに立ち、リーダーのYOSHIKI(年齢非公表)は「この瞬間を待っていた」と感激。「ウィー・ウィル・ビー・バック(私たちは戻ってくる)」と宣言するとボルテージは最高潮に達し、地元ファンら1万5000人がXジャンプで会場を揺らした。

 YOSHIKIがマイクを握りしめ「ウィー・アー」と叫ぶと、観客が腕をクロスさせて「エックス」と応じた。恒例の“儀式”だ。これを何度も、何度も繰り返した。夢が現実になったことを確かめるように、声をからして叫び続けた。

 終盤には「ウィー・ハヴ・ビーン・ウエーティング・ディス・モーメント(私たちはこの瞬間を待っていた)」とあいさつ。98年と11年にそれぞれ他界した元メンバーのhideさん(享年33)とTAIJIさん(同45)の名を出し「心の中で2人と一緒に演奏している」と、現メンバーを合わせ7人で夢をかなえたことを強調した。

 ボーカルのToshI(49)が「ロックする準備はできたか?」と英語で呼びかけてスタート。ヒット曲「X」では、総立ちの1万5000人がサビでお決まりの「Xジャンプ」をし、会場が揺れた。揺れに驚いた警備員たちが、ステージ脇から客席をのぞき込んだほど。地震がほとんどないニューヨークに未体験の衝撃をもたらした。

 「紅」や「Rusty Nail」などヒット曲を中心に構成。約2時間半にわたって全18曲を披露した。

 長年の夢だった。憧れの米ロックバンド「KISS」の復活公演をMSGで見たYOSHIKIが「いつかここに立つ」と野望を抱いたのが96年。しかし、その翌97年にX JAPANは解散した。再結成した翌08年には開催が決まったが、YOSHIKIが持病の椎間板ヘルニアを悪化させ、中止となっていた。

 ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリンら、世界の大物たちがステージに立った米音楽の聖地に、たどり着いた。しかも、観客は大半が外国人だった。名実ともに世界的アーティストの仲間入りを果たした格好だが、「これはゴールじゃない。バンドとしてもっと成長したい」とYOSHIKI。最後は「ウィー・ウィル・ビー・バック」と誓い、客席にダイブした。

 ▽マディソン・スクエア・ガーデン 1874年に開場。4回移築し、1968年に完成した巨大アリーナ。NBAのニューヨーク・ニックスとNHLのニューヨーク・レンジャーズの本拠地。エルトン・ジョンが史上最多の60回公演している。ほかにもジョン・レノンやエルビス・プレスリー、マドンナ、U2らが公演。日本人ではラルク アン シエルが12年3月に初めて開催した。

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