たかみな「皆さんの声が力」厳戒AKB劇場8日ぶり再開

[ 2014年6月3日 05:30 ]

本日のAKB48劇場でのチームA公演であいさつする高橋みなみ(C)AKS 

 AKB48の本拠地、東京・秋葉原の専用劇場の公演が2日、再開した。握手会で殺人未遂事件が起きた5月25日以来、8日ぶり。入り口に金属探知機を導入し、警備態勢をこれまでの計8人から計17人に増強する厳戒態勢。物々しい雰囲気の中、総監督の高橋みなみ(23)は「皆さんの声が私たちの力。きょうが新しい一歩です」と再出発への思いを語った。

 高橋は公演の最後にマイクを握り、229人の観客を前にしみじみとあいさつ。「正直、凄く不思議な緊張感と不安がありました。でも、こうして公演して思ったことがあります。やっぱり、公演は楽しいです。凄く大切な場所でした。これからも、皆さんと一緒にこの場所に立てるように頑張っていきたいので、応援をよろしくお願いします」と頭を下げた。

 自らキャプテンとして率いるチームA(23人が所属)の公演。本来は16人で臨むが、所属する川栄李奈(19)、入山杏奈(18)が事件で負傷した影響でメンバーがそろい切らず、15人でステージに臨んだ。

 高橋はチームAからの再出発について「川栄、入山がいるチームだからです。現状では人数が足りませんが、2人が戻って来るまで劇場を守っていきたい」と、こだわりを見せた。

 ステージ前には、これまでにはなかった鉄柵と警棒を携帯した4人の警備員。客席最前列21人分が使用禁止となり、客席との距離が1・5メートルから2メートルに広がった。

 入り口には空港で使われているのと同様の金属探知機が2台。開演予定の午後6時30分に先立ち同6時15分すぎから入場を開始。観客が次々と通過していくと、何度もブザーが鳴り、そのたびにボディーチェックが行われた。後方では警視庁の私服警官が入場の様子を厳しい視線で見守った。

 入場は同6時40分すぎにようやく終了。「通常は10~15分くらいなので2倍近く時間がかかった」と関係者。約20分遅れの開演となった。終演後のメンバーと観客のハイタッチも自粛された。

 それでも、小嶋陽菜(26)ら15人は公演中、終始明るい表情でパフォーマンス。アンコールの最後の曲「大声ダイヤモンド」では高橋自らがセンターを務め、会場を盛り上げた。高橋の「また来てくれるかな!?」の呼び掛けに会場は「いいとも!」と答えていた。

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