菊五郎、仁左衛門ら俳優勢ぞろいで盛況祝う 歌舞伎座新装1周年

[ 2014年4月28日 20:05 ]

歌舞伎座の新装開場から1周年の記念式典で、手締めをする(最前列左から)松竹の迫本淳一社長、坂田藤十郎、尾上菊五郎、中村吉右衛門ら

 東京・銀座の歌舞伎座で28日、昨年4月の新装開場から1周年の記念式典が開かれた。満員の招待客を前に、人間国宝の尾上菊五郎(71)、療養中の片岡仁左衛門(70)ら歌舞伎俳優約170人が黒紋付き姿で舞台上に勢ぞろいし、この1年が盛況だったことを祝った。

 式典冒頭には、人間国宝の坂田藤十郎(82)が「伝統を守りつつ現代の歌舞伎をつくれるよう一日一日の舞台を精魂込めてつとめたい」とあいさつ。尾上松也(29)ら若手がりりしく、艶やかに舞踊「松と竹」を披露した。

 歌舞伎座の地下にある「木挽町広場」では、市川海老蔵(36)、中村勘九郎(32)らが鏡開きを行った。中村翫雀(55)は「この1年を無事に終えたという感謝を込めたい」とあいさつし、ファン約300人に甘酒を振る舞った。

 新装された歌舞伎座の客足は好調で、今年3月末までに入場者数は132万人を超えた。

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