中村福助 東京生まれ、育ちで虎ファン「とにかく初戦が大事!」

[ 2013年10月12日 11:30 ]

楽屋での浴衣もタイガーズ仕立て! 「とにかく初戦が大事」とエールを送る中村福助

 東京生まれ、東京育ちながら少年時代から熱烈な虎ファンだった歌舞伎俳優の中村福助(52)は「とにかく初戦が大事!」と12日の第1戦に力を込めた。「向こう(広島)は絶対マエケンだからなあ。こっちはメッセンジャー?彼でどこまで引っ張れるか、だよね」と、まるで子どもを心配するかのような表情だ。

 東京生まれ、東京育ちながら少年時代から熱烈な虎ファンだった歌舞伎俳優の中村福助(52)は「とにかく初戦が大事!」ときょう12日の第1戦に力を込めた。「向こう(広島)は絶対マエケンだからなあ。こっちはメッセンジャー?彼でどこまで引っ張れるか、だよね」と、まるで子どもを心配するかのような表情だ。

 福助が今季、最も注目していたのは大和だった。レギュラーとして定着し始めた矢先、右第5中手骨骨折で戦線離脱したが、11日に1軍合流。CSでの“再ブレーク”もあるだけに「彼はリードオフマンとしてホント頑張ってたからね。こういう若い人が勢いに乗るとすごい。だから藤浪くんにも期待してるんですよ。士気が高まるじゃないですか」と、若い力による勝利を願った。

 自身は女形の最高峰と言われる大名跡、中村歌右衛門を七代目として襲名することが決まったばかり。現在、座頭を務める名古屋での顔見世。化粧前には五世、六世の歌右衛門に父親である故中村芝翫さんら名優の写真が見守る中、黒と黄色のタイガースマグカップがちょこん。楽屋のスリッパはもちろん、何と楽屋での浴衣も虎マークで染め上げられタイガース愛は筋金入り。

 家族はもちろん、学校でも巨人ファンだらけだった福助が、阪神に心を奪われたのは少年時代だった。ちょうど巨人がV9と無敵を誇ったころで「それこそ判官びいきですよ」。当時は東京でタイガースの帽子さえ売ってなかったらしく「普通の野球帽を買ってきて、自分でTとHのワッペン付けたり、小学校の安全帽の左右のツバを切って野球帽みたいにして…。ホント、子どもながら涙ぐましい努力を続けてきたんです」と明かす。暗黒時代も常に応援してきた。「最近は阪神も強いでしょ。だから今回広島には敵ながらアッパレだと思う。初めてCSに来て。だけどCSの厳しさを教えてやろうじゃない、って気分。さすがのマエケンも甲子園でのCSは緊張すると思う」と最後は甲子園の独特の雰囲気にも期待した。

 ◆中村 福助(なかむら・ふくすけ)1960年(昭35)10月29日生まれ、東京都出身。歌舞伎界を代表する女形のひとりで来年、七代目中村歌右衛門を襲名。名古屋・日本特殊陶業市民会館での顔見世(27日まで)では「鷺娘」「お染の七役」と大役を務める。

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2013年10月12日のニュース